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2014年11月17日 (月)

フレデリック・フォーサイスの “The Veteran”

Img_7989フレデリック・フォーサイス(‘Frederick Forsyth’,1938~ )の(戦争)サスペンス小説読破計画ー

・「キル・リスト(2014)」(‘The Kill List’,2013)
・「コブラ(2012)」(‘The Cobra’,2010)
・「アヴェンジャー(2004)」(上下)(‘Avenger’,2003)
・「アフガンの男(2010)」(上下)(‘The Afghan’,2006)
  に続いて 今回はー
・「戦士たちの挽歌(2002)」(‘The Veteran’,2001)を読みました。
   短編集です。

表題作はー
「戦士たちの挽歌」 ‘The Veteran
   ロンドン北東部にある,30年前に開発され,今や荒廃したベッドタウンで,2人組による強盗事件が発生した。脚が不自由な中年男の被害者は,予想外の,素早い先制パンチ(掌底打ち)を,巨漢の強盗の顔面に加えるが,もう一人の強盗に背後から蹴りを受けて路上に倒れ,2人から全身に蹴りを受け,重症のまま救急病院に運ばれるも,数日後 身元不明のまま死亡した。
目撃者の証言から 警察は2人の容疑者を特定して逮捕する。
捜査担当の刑事は身元を探るため,新聞社に頼んで被害者の詳細を記事にしてもらう。
刑事と検事は 目撃証言を含め,十分な証拠から 容疑者を有罪にする自信があったが・・・。
裁判前の予備審問に現れたのは,この事件には似つかわしくない高名な弁護士だった。彼は証拠のあらゆる不備・欠陥を指摘し,判事は2人の容疑者を釈放せざるを得なくなる。
釈放後,被害者の身元が判明,刑事が一人暮らしだった彼のアパートで見つけた写真は,30年前 オマーンの反政府ゲリラに対抗するオマーン政府軍の支援のため,密かに英国政府により派遣され,300名のゲリラと戦ったSAS(特殊空挺部隊)の精鋭隊員達のもので,その中に若き日の被害者と今は弁護士になっている将校が写っていた。
数日後,釈放された容疑者2人の死体がロンドン東部の湖から引き揚げられ,迷宮入り事件となった。

他に次の四作品を収録

「競売者のゲーム」 ‘The Art of The Matter
    オークション・ハウスに高価な絵を騙し取られた売れない役者と,オークション・ハウスを汚名を着せられて解雇された若い,絵の専門家が組んで,仕返しのために大掛かりな詐欺を仕組む。 
「奇跡の値段」 ‘The Miracle
    イタリア・シエナで 第二次大戦時に負傷者を収容した,古い建物に囲まれた中庭で起こった奇跡の話を信じたアメリカ人旅行者だったが・・・。
「囮たちの掟」 ‘The Citizen
    タイ発ロンドン行き飛行機とヒースロー空港での麻薬密輸組織と麻薬捜査官の知恵比べ。
「時をこえる風」 ‘Whispering Wind
   舞台は,カスター将軍率いる騎兵第七連隊とシッティング・ブル率いるスウ族の戦い,そして その100年後。
少年時代,シャイアン族と行動を共にした経験がある,第七連隊の若きスカウト(斥候)を主人公とするファンタジー。

何れも 結末の意外性が効いています。

長編に比べて 登場人物数が少ないのが私には助かります。

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