18年前,デノミ前のルーブル紙幣
原油の値下がりをきっかけに ロシアの通貨,ルーブルが暴落しています。
かつて,ロシアはー
1998年8月,アジア通貨危機の影響を受けて国債の利回りを停止しデフォルト(債務不履行)を行いました。これは事実上の国家破産でした。
その前月,世界銀行及び日本政府から総額226億ドルの緊急支援を取り付け,自国通貨ルーブルの防衛を行ないましたが,間に合わず,短期国債の償還期限が次々に訪れ,利払いが税収を上回ったため,制御不能な状態に陥ったためです。
その年の1月には,長く続いた急激なインフレなどの影響を受けて,通貨価値が低下したものの,それらの影響が収束したとして,1/1000のデノミが行われています。
この前年にかけて(1996年12月~1997年3月),ロシアに仕事で滞在してインフレ状態の貨幣状態を経験しました。
持ち帰った紙幣が残っていました。
発行は 1993年と1995年です。
(1997年にデノミ実施の準備として 新札が発行されました。)
当時,マルボロ 1箱が 4000~5000ルーブルでした。
(同じ日でも,店によって値段が異なった。)
市場の前での,煙草のバラ売りはまだしも,靴(中古)の片方を売っているのには驚きました。
紙幣は この他に,10,000,50,000,100,000,200,000,500,000 ルーブルがあったような気がしますが,持って帰っても紙屑なので 使い切りました。
レストランは,ドル および クレジット・カード支払い可能な店を選んで行っていましたが,ある夜,同じ事務所で働いていたアメリカ人,カナダ人 4,5人と 偶々初めてのレストランに行って 支払うとき,「現金,それもルーブルのみ」 と言われ,「百万ルーブル越え」の請求書を見せられた時,皆 声が出ないほど驚き,中には 「走って逃げようか」と言う者までいました。
レストランの支払いでの ‘ミリオン’はショックでした。
何とか 全員の財布にあったルーブル紙幣を掻き集めて支払うことができて,走らずに済みました。
硬貨は一度も目にすることはありませんでした。(硬貨単位の値段の商品がない。)
現地で知り合ったロシア人に言って,いくつかコインを分けてもらいましたが,行方不明です。
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