小石原焼,「用の美の極致」。
先日 NHK BSプレミアムの 「イッピン」で「素朴な模様の 暮らしの器~福岡 小石原焼~」と題して 「小石原焼」が紹介されていました。
番組紹介記事によれば 「福岡県の山間にある東峰村で作られる器は,中心から外側に向かって細かく放射状に散る独特の模様が特徴。その素朴な美しさが今,注目を集めている。模様を生み出すのは『飛びカンナ』というワザ。ろくろで回転させながら『カンナ』を当てる。『カンナ』の形状やあて方ひとつで,さまざまな表情が作り分けられる。江戸時代から徹底して親しみやすい器を作り続ける職人たちを加藤夏希がリサーチ。」
いつの頃からか,絵付けのない日用陶器(生活雑器)の価値が認められるようになり,そのひとつに 福岡県朝倉郡東峰村で焼かれる 「小石原焼(こいしわらやき)」があります。
かつて イギリス人 バーナード・リーチ(Bernard Howell Leach,1887~1979年,陶芸家,画家,デザイナー)は,「小石原焼」を「用の美の極致」と評しました。
福岡県で育ったので,子供の頃(半世紀以上前),親に連れられて小石原に行ったことがあります。水を利用して,「鹿威し(シシオドシ)」のように土を砕く「唐臼」とその音の記憶はありますが,その他,製作の様子などは何も覚えていません。
「小石原焼」の陶器は実家にいくつかあったような気がします。
現在,我が家に存在する 「小石原焼」はー
小石原焼の特徴である 「飛び鉋」と「流し掛け」の技法が使われています。
「鉋」は弾力のある鋼片で,NHKの番組では 時計のゼンマイを加工したものが多いとのことでした。
「用の美の極致」が分ります。
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