« 見出しに見る「勘違い」(その66) | トップページ | 最近,雀が増えたような・・・ »

2015年1月15日 (木)

仏映画「フリック・ストーリー」を観て・・・・。

Img_8230NHK BSプレミアで放映された 「フリック・ストーリー」(‘FRIC STORY’,1975)を観ました。
アラン・ドロン(‘Alain Delon’,1935~ )主演の 刑事映画です。この映画の存在を知りませんでした。就職して 4.5年目の公開なので 仕事で手一杯,映画を観る余裕がなかった(?)のかも知れません。
fric’は 俗語で 「警官,おまわり」の意味, 「お金」という意味もあるようで 直訳すれば 「刑事物語(デカ物語)」でしょうか,片仮名で邦題とするのは勇気が要ったことでしょう。

物語は 1947年,脱獄した冷酷な重犯罪者エミール,演じるはクロード・ルルーシュ監督 「男と女」(‘Un homme et une femme’,1966)の ジャン=ルイ・トランティニャン(‘Jean-Louis Trintignant’,1930~ ) を,パリ市警と張り合いながら 追う フランス国家警察局の,アラン・ドロン演じるボルニッシュ刑事の語りで進みます。実話に基づいているそうです。

ストーリーはそれなりに面白いものでしたが,舞台となる1947年のフランスで,いくつかの興味深い,あるいは好奇心をそそられる映像が見られました。

① どこでも煙草
ボルニッシュ刑事は ヘビー・スモーカーでほとんどの場面で煙草を咥えています。

Img_8232Img_8233

Img_8240今どき 珍しい 「チェーン・スモーキング」です。短くなった煙草の火を次の煙草に移します。

上司の部屋に入る前に,床に煙草を捨て踏み消します。
既に 何本かの吸殻が転がっています。

地下鉄の中でも煙草を咥えています。

② ワルサーP38
Img_8237エミールが愛用する拳銃は ナチス・ドイツ陸軍制式拳銃 「ワルサーP38」(‘Walther P38’,1937~1995?)です。
口径 9mm,ダブル・アクションの自動拳銃です。

敗戦による製造終了後,翌年に モーゼル社がフランス軍用に少数の製造を行ったようなので,1947年のフランスでは 闇ルートによる入手が可能だったのでしょう。1950年にはP1として西ドイツ軍に正式採用されて生産が再開しています。

③ パリの風景と車
この映画の見どころの一つはパリの裏町などの風景です。

Img_8241Img_8243

Img_8253Img_8258








Img_8261Img_8244

色調がユトリロの絵のような街並みです。

当時の車が走っています。
特に 目立ったのは 「プジョー202」(‘Peuget 202’,1,100cc)で 二つのヘッド・ライトが縦長のラジエター・グリルの内側に並んで配置されています。
「プジョー202」は 1938年から1942年まで生産され,1945年に20台,その後 1946年から1949年にかけて生産再開されて ‘203’にモデル・チェンジされたようです。
小さな車ですが フロントのラインが優雅です。

Img_8267Img_8266エミールが潜伏している郊外の,老夫婦が営むオーベルジュと,そこに ボルニッシュ刑事と恋人,および刑事2人が医師のグループに扮して 逮捕に乗りつける車です。
右ハンドルのコンパーティブル,英国車のようですが車種は不明です。
英国のこの時代の自動車メーカーを調べようと,Wikipedia の‘List of car manufacturers of the U.K.’を見たところ,流石 自動車の国,現存するメーカー 約35社と,かつて存在したメーカー 約500社があって 創業年~(廃業年)が記されていました。1945年前後に存在したメーカーをピックアップするだけでも大変なので諦めました。

④ クローディーヌ・オージェ
007シリーズ 第四作 「サンダーボール作戦」(‘Thunderball’,1965) でボンドガールを演じた クローディーヌ・オージェ(‘Claudine Auger’,1942~ )が アラン・ドロンの相手役で出演していました。

Img_8273Img_8272_2

007a007で評判になったときから10年経って 落ち着いた雰囲気です。

|

« 見出しに見る「勘違い」(その66) | トップページ | 最近,雀が増えたような・・・ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

1月の放送を録画していて、今日それを再生して楽しみました。丁寧に見どころを書き留められていて感心しました。同感のところが多かったものですから嬉しかったです。私の印象に残ったことを付け加えますと SHELLの旧式のガソリン給油の機械を手動で操作する場面でした。1947年当時は このようにしてガソリンを補給していたのかぁと思いましたがよく考えると 1975年撮影当時にまだ残っていた旧式機械というのが正確でしょうね。

投稿: BS映画好き | 2016年3月 5日 (土) 18時04分

このコンバーチブルはTalbotですね。

投稿: 通りすがり | 2015年11月14日 (土) 14時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 見出しに見る「勘違い」(その66) | トップページ | 最近,雀が増えたような・・・ »