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2015年1月 8日 (木)

日本の高齢者は,世界標準からみて 幸せか?

去年(2014年)10月1日,‘HelpAge International’が 高齢者の社会的,経済的幸福度による96ヶ国のランキング ‘Global AgeWatch Index 2014’を発表しました。

ランキング対象には 世界の60歳以上の 91% が含まれています。ランキングは 4つのキー分野 「収入安定性」,「健康」,「能力(雇用/教育)」,「社会環境」- における幸福度を計るものです。

HelpAge International’は 「貧困高齢者を支援するNGO」で そのサイトで 次のように紹介されています。

HelpAge International is a rights-based international NGO that helps older people claim their rights, challenge discrimination and overcome poverty, so that they can lead dignified, secure, active and healthy lives.
Five organisations in Canada, Colombia, Kenya, India and the UK set up HelpAge International in 1983 to provide a network to support older people worldwide.
HelpAge International now has 101 affiliates and works with more than 200 other partners in more than 70 countries.

2014年のランキング ‘Global AgeWatch Index’の上位20ヶ国を4つの分野のランキングと共に示したのが下表です。

Age_index

日本のランキングは 9位です。

各分野ごとの日本の評価を見るとー

Income
Income security’(収入安定性)は 31位です。
  ・‘Pension coverage’(年金受給者率):65歳以上で98.4%
  ・‘Old age poverty rate’(老人貧困率):60歳以上で 国民の収入の中央値の半分以下しか収入がない人が 19.4%
  ・‘Relative welfare’(相対的幸福):60歳以上の平均購買力の残りの世代の平均購買力に対する割合 87.7%
  ・‘GDP per capita’(一人当たりGDP):国の生活水準を他国との比較で示すための指標としてー

Health
Health status’(健康事情)は1位です。
  ・‘Life expectancy at 60’(60歳 余命年数):26年です。
  ・‘Healthy life expectancy at 60’(60歳 余健康年数):20.3年です。
  ・‘Relative psychological/mental wellbeing’(相対的心理的/精神的幸福度):35歳~49歳の人が感じるのと同じように人生に意義を感じる 50歳以上の人の割合が87.8%

Capability_3

Capability’(能力)は12位です。
  ・‘Employment of older people’(高齢者の雇用):55~64歳までの被雇用者の割合が 65.4%
  ・‘Educational attainment’(学歴):60歳以上で 中等 あるいは 高等教育の学歴がある人の割合 64.1%

Societies
Enabling societies and environment’(社会環境)は 21位です。
  ・‘Social connections’(社会的関連性):50歳以上で トラブル時に頼れる親類,友人がいる人の割合 89%
  ・‘Physical safety’(安全):50歳以上で町を歩くとき安全と感じる人の割合 76%
  ・‘Civic freedom’(市民としての自由):50歳以上で生活における選択の自由に満足している人の割合 78%
  ・‘Access to public transport’(公共交通機関へのアクセス):50歳以上で地域の公共交通システムに満足している人の割合 60%

以上の結果を 分野毎の平均値を比較したのが下図です。

Japan_key
Enabling societies and environment’が平均値に近いことがことが分ります。

日本に対する‘Overview’(総評)としては 次のように書かれています。

Japan rannks on Index, at 9 overall - the highest in its region. Japan has the highest proportion of older people in the world (32.8%) and ranks consistently high in all domains.
It ranks first on in the health domain, with the highest values for health expectancy indications in its region. It ranks at 12 in the capability domain, with above regional average on all indicators.
It ranks at 21 in the enabling environment domain, with above regional average values on three out of four indicators : social connectedness (89%), safety (76%) and civic freedom (78%). It ranks lowest in the income domain at 31, with a higher than average old age poverty rate (19.4%), though it has the highest GDP in its region.

「日本は 総合ランキング 9位で 地域では最高位である。日本は世界で 最も高い老人比率 (32.8%)の国であり,すべての評価分野で一貫して高いランキングを占めている。
健康分野で1位であり,健康期待値で最高値を示している。能力分野では 12位で,全ての評価指標で地域の平均以上である。
社会環境分野では21位にランクされ,4つの評価指標のうち3つが地域の平均値以上ー
社会的関連性(89%),安全(76%),市民としての自由(78%)ーである。
収入安定性分野は,地域で最高のGDPであるが,(他分野に比較して)31位でもっとも低く,老人貧困率(60歳以上で 国民の収入分布中央値の半分以下しか収入がない人の割合)は19.4%で 平均より高い。」

前期高齢者の感想としては 微妙なところですが,このランキングをヨシとして生きていきましょう。

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