見出しに見る「勘違い」(その73)
「漢字文化圏の日本,なぜ旧正月は休まないのか」 2015/1/2 朝鮮日報・日本語版
‘・・・ 日本人は,このように太陽暦の正月に休みを取り,旧正月は別に祝うことはない。旧正月のことを,中国では「春節」,韓国では「節日」と呼び,いずれも最大の名節とみなしているのとは異なる。日本は,漢字文化圏の国の中では唯一,「月」の流れには従わない国なのだ。・・・’という何でもない記事です。
ところで 自国は漢字を捨てながら 漢字文化圏の国との自覚だけはあるようです。
「韓国最高裁長官『糊塗された世論から裁判の独立を』」 2015/1/3 中央日報・日本語版
‘梁承泰(ヤン・スンテ)最高裁判所長官は2日,「今日,政治的な圧制が消えた多くの民主国家で,糊塗された世論からの独立こそが裁判の独立のうち最も重要な課題」と述べた。
このような発言は,最近,主な事件の判決が出るたびにSNSなどで激しい非難世論が起きる現象を指摘したものと分析される。
梁長官はこの日の仕事始め式で,「自分に有利な結果を得るために世論を誤って導くなど,不当に裁判所に影響を及ぼそうとする試みが増えていて,自分の考えと違う裁判は無条件に非難し,自分が信じたい事実と情報だけを選択した“利己的真実”を前面に出しながら裁判を歪曲する事例も少なくない」と提示した。’とのことです。
最高裁判所長官が,今頃 何を言っているのでしょう。世論に左右された判決を出してきたことを告白するようなものです。
情治国家と言われても仕方がありません。
「キッシンジャー氏 『日本の独断的外交,地域の懸念に』」 2015/1/5 朝鮮日報・日本語版
キッシンジャー氏が 「日本が独断的外交をしている」と語ったような見出しですがー
‘キッシンジャー元米国務長官は「日本は『普通の国』になれる」と展望した。
キッシンジャー氏は1月3日付の読売新聞に掲載されたインタビューで 「日本が自国の安全保障に対して,より責任を持ち,国際安全保障により積極的な役割を担うことは避けられないことだった。つまり,(日本は)『普通の国』になるということだ」と述べた。日本は敗戦後に作られた平和憲法で軍隊の保有と戦争を禁止した。「普通の国」とは他国同様,軍隊を保有し戦争ができる国への転換を意味する。その一方で,同氏は「ただし,独断的で攻撃的な外交を展開すれば,地域の懸念となりうる」との憂慮も見せた。・・・’とのことで,見出しは仮定の話でした。日本が「普通の国」,すなわち 他国同様,軍隊を保有し,戦争が出来る国になって自国の安全保障に対して責任を持つことは当然のことだ,というのがメインの内容です。
「独断的で攻撃的な外交を展開すれば,地域の懸念となりうる」のはどの国でも同じで,この場合,中国を牽制しているとみるのが,自然でしょう。
2015年も勘違いが続きます。
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