PwC による 2050年の GDP Ranking 予想
2015年2月10日,PwCが ‘The World in 2050’を発表しました。
http://www.pwc.com/gx/en/issues/the-economy/assets/world-in-2050-february-2015.pdf
2014年(実績)と2030年,2050年の各国の予想GDPが示し,今後 世界経済がどのように動くかを示しています。
報告書の サブタイトルは ‘Will the shift in global economic power continue?’で,現時点で 更なる成長が予想される BRIC's が現経済地図をどのように変化させるか,興味深いところです。
そして,日本の15年後,35年後をどのように予想しているかも見所です。
‘PwC’(PricewaterhouseCoopers,プライスウォーターハウスクーパース)は,「ロンドンを本拠地とし,世界159カ国に180,000人のスタッフを擁する世界最大級のプロフェッショナルサービスファームである。デロイト トウシュ トーマツ,KPMG,アーンスト・アンド・ヤングと並び,世界4大会計事務所の一角を占める。」と Wikipedia にあり,要するに 大きな会計事務所のようです。
PPP(‘Purchasing Power Parity’,購買力平価)に基づくGDPの 2014年(実績),2030年,2050年(予想)Ranking の20位までを示しています。単位は 10億US$です。
国ごとのranking推移を表わしたのが下図です。
日本は 2014年の4位から2030年は変わらず,2050年には 7位になるとの予想です。
大きく成長が予想されるのはー
インドネシア(9位→4位),メキシコ(11位→6位),ナイジェリア(20位→9位),ベトナム(32位→22位),パキスタン(25位→15位)などです。
このranking のベースとなる,2014年から2050年の 各国のGDP年間平均成長率を示したのが下図です。
国民一人当たりのGDP(2014年と2050年)は下図のとおりです。
参考までに MER(‘Market Exchange Rate’,為替レート)に基づくGDPの 2014年(実績),2030年,2050年(予想)Rankingを20位まで示しています。単位は 10億US$です。
ドル,円に それなりの強さがあるので 米国,日本の順位が PPPベースよりも上がっています。
思っていたより,日本のGDP ランキングは下がらないという予想でした。
簡単に言えば,35年後も 日本はそれなりの存在感を示している,ということでしょうか。
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