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2015年4月10日 (金)

フレデリック・フォーサイスの ‘The Shepherd’

フレデリック・フォーサイス(‘Frederick Forsyth’,1938~ )の(戦争)サスペンス小説読破計画で 11作品目,「シェパード(1975)」 (‘The Shepherd’,1975)を読みました。

今まで読んだのはー
   ・「キル・リスト(2014)」(‘The Kill List’,2013)
   ・「コブラ(2012)」(‘The Cobra’,2010)
   ・「アヴェンジャー(2004)」(上下)(‘Avenger’,2003)
   ・「アフガンの男(2010)」(上下)(‘The Afghan’,2006)
   ・「戦士たちの挽歌(2002)」(‘The Veteran’,2001)
   ・「オデッサ・ファイル(1974)」(‘The Odessa File’,1972)
   ・「悪魔の選択(1979)」(上下) (‘The Devil's Alternative’,1979)
   ・「イコン(1996)」(上下) (‘Icon’,1996)
   ・「第四の核(1984)」(上下) (‘The Fourth Protocol’,1984)
   ・「マンハッタンの怪人(2000)」 (‘The Phantom of Manhattan’,1999)
の10作品です。

Img_8489Img_8492「シェパード」は 次の3作品を収めた短編集です。

ブラック・レター」 ‘Money with Menaces (1973)
   ロンドン郊外からシティの保険会社に通う,病弱な妻を抱える真面目な中年サラリーマンが通勤電車のシートに挟まっていた交際雑誌を ふと手にしたことから始まった事件。
   美人局に盗み撮りされた写真を関係先にばら撒くと脅迫された金額は500ポンド。悩んだ末,公園で 脅迫者に小型金庫を手渡す。
   彼は 第二次世界大戦中,爆弾処理班の伍長だった。

殺人完了」 ‘No Comebacks (1972)
   過去10年,一緒に家庭を築こうと思う,これはと思う女性に出会うことが無かった30歳代後半の大金持ち マーク・サンダースが,ロンドンでのある慈善パーティーで見かけたのは 黒い髪と瞳に,長身,健康的な肉体,控えめな性格と優れた知性持つ女性で,ミッドランドに住む両親の下に里帰りしていたスペインに住む,サマーズ夫人だった。
   夫と別れることができない彼女を,どうしても手に入れたくて,パリでコルシカ人の殺し屋を雇い,サマーズ少佐を亡き者にしようとスペインに向かわせたが・・・。
   星新一さんのショートショート(特に どれ,ということはありませんが)を思い出させるラストでした。

シェパード」 ‘The Shepherd (1975)
   1957年のクリスマス・イヴ 22時15分,ドイツの基地を離陸したヴァンパイア・ジェット戦闘機でクリスマスをケント州の実家で過ごすためにレイクンヒース基地に向かった英国空軍の若い士官が北海上空でトラブルに遭遇する。
   電気系統の故障で,「速度計」と「高度計」を残して,「コンパス」,「無線」,「バンク指示計」,「スリップ指示計」,「垂直速度計」が使えなくなる。更に,英国本土に近付くにつれて深い霧が発生して視界がゼロとなる。
   緊急処置は,沿岸の早期警戒システムのレーダーに捉えらるように三角飛行して 救援機 ‘シェパード’(牧羊犬)を待つことだった。
  残り燃料が僅かになったとき 現れたシェパードは 第二次世界大戦で活躍した双発プロペラ戦闘爆撃機・モスキートで ・・・。
  短編集 「戦士たちの挽歌(2002)」(‘The Veteran’,2001)に収録された 「時をこえる風」(‘Whispering Wind’)と同様な,時間を超えたお伽噺です。

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左は モスキート戦闘爆撃機(退役:1956年?),右は ヴァンパイア戦闘機。

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