« 衣替えで ジャケットなど廃棄 | トップページ | 掲示板に使われる文字 »

2015年5月22日 (金)

「かき船」移転反対の理由は?

Photo_22014年 暮れごろから ローカルニュースで取り上げられている話題に,広島市元安川に係留している「かき船」の移転に対する反対運動があります。

2014年11月22日付け中国新聞は 次のように報じています。

「広島市中区の元安川に係留している船上の飲食店『かき船』2隻が移転を検討している。流れの妨げになるとして,川の占用許可権限を持つ国から要請されたため。「かなわ」は元安川上流,「ひろしま」は本川を候補地にしている。
 かなわは現在地から約400メートル上流で,レストハウス対岸の遊覧船乗り場南に,新たなかき船を造る計画。移転時期は未定だが,占用許可を得る手続きを市とともに進めている。ひろしまはアステールプラザそばの本川東岸を検討中。いずれも国土交通省太田川河川事務所が示した,水がほとんど流れない「死水域」の中から選んだという。
 一方,「かなわ」の移転先をめぐっては,近くにある『原爆犠牲ヒロシマの碑』を管理する市民団体のメンバー2人が11月21日,市役所で記者会見し,反対を表明した。私立高校教諭,大亀信行さん(62)は『多くの被爆者が眠る場所。考え直してほしい』と訴えた。」

既に12月に広島市が移転を認定,国が許可して 工事が始まっています。
これに対して 5月9日,市民団体「かき船問題を考える会」が 「工事差し止め仮処分」と「国による河川占有の取り消し」を求めて 広島地裁に提訴することを決めたと報じられました。

Photo_3移転の計画は左図のとおりで,問題になっているのは かき船 「かなわ」の移転先です。

反対理由が 「多くの被爆者眠る場所」だからだそうです。

どうも 反対理由が しっくりこないので,その他に どのような反対理由があるのか 過去のニュースなどに示されたものを列記してみました。

「祈りの場であるドームの世界遺産としての価値が損なわれる」
「カキ船のにぎわいは平和の地にふさわしくない」
「『鎮魂と平和への深いつながりを持ったエリア』なので カキ船がドームに近づくことは問題」
「祈りと鎮魂の場が持つ精神性に影響する」
「平和を祈る場に民間企業の飲食店はふさわしくない」
「多くの原爆碑が立っている原爆ドームのある左岸に カキ船(水上レストラン)が設置されると平和公園との一体性が保てなくなる」
「平和を願う場としての精神性を低める可能性がある」
「原爆ドーム及び周辺地域の祈りの場・追悼の場としてふさわしい環境を損なうおそれがある」
「多くの被爆者が息絶えた川に水上レストランを設置することはふさわしくない」
ー等々で,表現は違っていても 「この場所にふさわしくない」との理由のようです。
条例に違反するや,世界遺産選定条件(理由)を満たさないなどは存在しません。

問題であるとする理由が,反論(論理的に)するのがほぼ不可能な精神的,定性的なものなので,市の担当者は これらの理由による反対に対して理屈で説得することができず,苦労していることが推測されます。
「公開討論会を実施したが議論はかみ合わなかった」との報道がありますが,当然のことです。「ふさわしくない」と 一度思い込んだ人間を,どのような理屈で説得できるというのでしょう。
広島地方裁判所の判事も同様に苦労するでしょう。

「ふさわしい」か 「ふさわしくない」かの議論は時間の無駄です。
この場合,「ふさわしくない」の反義語は 「ふさわしい」ではなく 「ふさわしくないことはない」でしょうか。

私は 世界遺産選定理由や条例などに抵触するところはなく,「ふさわしくないことはない」と考えています。

原告は,移転にはユネスコ世界遺産委員会の同意が必要で,占用許可は世界遺産条約に違反するなどと主張しているそうですが,この主張の根拠は不明です。

|

« 衣替えで ジャケットなど廃棄 | トップページ | 掲示板に使われる文字 »

つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 衣替えで ジャケットなど廃棄 | トップページ | 掲示板に使われる文字 »