懐かしい 「機械式計算機」
先日,新幹線に乗ったとき 備え付けている雑誌 ‘Wedge’6月号の 「次代に継がれるものづくり①/空を夢見た天賦の才」というページに載っていた 『現存最古の国産機械式計算機』の写真が目に付きました。
「自働算盤 パテント・ヤズ・アリスモメトール」です。
1902年(明治35年),矢頭良一さん(1878~1908)が発明し,翌年 特許取得,製造されたものです。
初めて知りました。
これが進化した,おそらく最終型の機械式計算機,「タイガー計算機」を学生時代に使っていました。
昭和45年(1970年)前後,電卓(電子式卓上計算機)は普及しておらず,設計科目での膨大な(?)計算(加減乗除)を行うために機械式計算機は必需品でした。
大学の教室には学生人数分の計算機があって,一人一人に貸し出しが行われ,構内では間に合わないので 多くの学生が 下宿や間借りの部屋に持ち帰って(但し,規則違反), “ガチャガチャ・チーン” と計算していました。(現在なら,‘Excel’にデータを入れた瞬間に必要な数値が得られるのですが・・・ )
タイガー計算機(株)のホームページから 最終の3 Typeの写真を拝借するとー
上から 1960年,1969年,1970年(最終Type,これで生産終了)で,私が使っていたのは おそらく1960年式だっと思いますが,確かではありません。
これらの値段(発売時)は 全て \35,000です。1970年前後に福岡で暮らしていた頃の仕送りが \25,000だったので \35,000 の,現在の価値は軽く \100,000を超えるでしょう。
就職して 2年目,1974年に買った パナソニックの関数電卓は \19,800 でした。
これは 表示が「光電管」のため電力消費が大きく,乾電池がよく切れました。
1973年にシャープが液晶表示の電卓を発売していましたが,まだ一般的ではありませんでした。
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