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2015年7月 4日 (土)

見出しに見る「勘違い」(その107)

「【コラム】韓国の道徳性は本当に日本より優れているのか」  2015/6/26 朝鮮日報・日本語版
   韓国人の特性を示す,典型的勘違いの見出しです。
   「韓国人は 『自国の道徳性が日本より優れている』と思っている」と断定しており,ひょっとすると,教科書にそう書いてあるのかも知れません。
   ‘韓国の著名な女性小説家・申京淑氏(52)の盗作問題を,韓国文学界のごく一部の問題として受け流すには時期が良くなかった。韓国は今,歴史問題で日本と激しく対立している状況だからだ。韓日国交正常化50周年にもかかわらず,韓国が批判をやめないのは,韓国の方が日本よりも道徳的に絶対優位だと信じる気持ちがベースにあるためだ。しかし,韓国の看板作家が日本を代表する作家の作品を盗作したという騒動は,そう信じる気持ちを揺るがす。しかも,「申京淑氏の描写の方が(日本の作家の作品より)比較的優位にあると評価する」という大手出版社「創批」の反論は,韓国が主張する道徳的優越性がどれだけお粗末な基盤の上にあるのかをありのままに示している。
   ・・・
 近代以降,韓国にとって日本は西欧文明を吸収するのに便利な経路だった。チェ・ギョンオク教授が書いた『翻訳と日本の近代』によると,英語の「society」という単語が日本に紹介されたのは1796年だった。この単語が日本で「社会」と翻訳され使われるようになったのは1870年代だ。「society」に込められた近代的な意味を日本は70年間にわたり考え続け,最も近い単語を定着させたのだ。この言葉はその20年後,特に検討されることもなく韓国で「社会(サフェ)」として使われるようになった。・・・ 憲法第1条に出てくる「共和」「主権」「国民」「権力」も日本で作られた訳語をそのまま受け入れたものだ。いや,そもそも「憲法」がそうした単語だ。
   これは幸いなのか,それとも不幸なのか。近代西欧文明の概念を大して苦労することなく理解できたのは幸運だ。だが,近代的な単語が似てしまい,日本をまねするのにだんだんと慣れていったのは不幸だった。・・・  各大手企業グループの会長たちが日本に長期滞在した後,「日本構想」という名で新事業を展開し,学界を代表する権威ある学者たちでさえ,日本の書籍を自身の著作物だとして盗作した。もちろん,みんなそうだったというわけではない。だが,一部のごく少数の話でもない。少なくとも1980年代まで「日本」というキーワードなくして韓国経済史・韓国文化史を語るのは困難だ。今の40-50代たちにとって,子どものころの思い出は,かなりの部分で日本の子ども文化の思い出をそっくりコピーしたようなものだ。
   韓国人は「日本を超えた」と言っている。・・・ しかし,他人が真剣に悩んで生み出した結果物を恥じることなくまねる習慣,問題が発生したら外国のシステムから拝借する習慣は大して変わらない。「まじめな努力と蓄積」という一流の条件がまだ不十分なのだ。「日本に比べ優位」と自慢している分野のほとんどが今,中国に追い付かれ,追い越されているのもこのためではないだろうか。渦中の出版社「創批」による「日本に比べ優位」という反論を聞くと、韓日国交正常化50周年を迎えた韓国の現実と内実を素直に省みずにはいられない。国際部=鮮于鉦部長 ’
とのコラムです。
   国際部の部長が,今頃 この状態に気が付いて,今頃 このような文章を書かなければならない韓国を哀れだと思うのと同時に,日本人は,韓国人のこのような意識を充分理解して付き合うことが肝心だという思いを新たにします。
   そもそも 偽証罪が日本の数百倍あるという韓国が,道徳性を日本と比較しようとすること自体,如何なものでしょう。
   コピーすること自体は,法的規制があるものは それを守り,そうでないものはオリジナルへの敬意を払っていれば,道徳性に問題はありません。しかし,新聞社の部長が 「近代的な単語が似てしまい,・・・ 」という認識では,この道徳性も甚だ疑問です。
   このコラムは,韓国の多くのものが日本のコピーだと知っている韓国人は日本に対して強い劣等感を,コピーだと知らない韓国人は日本に対して強い優越感を,どちらにしても歪んだ感情を持っていることを示したものだと受け取れます。
   道徳性を語るのは早すぎます。

「【記者手帳】外国人観光客数,嫌いな日本に抜かれた韓国」  2015/5/28 中央日報
   産業1部=鄭晟鎮 次長 が書いています。
  ‘・・・ 今年1-4月の訪日外国人観光客は589万人に達したが,韓国にやって来た外国人観光客は日本に比べて130万人も少なく,7年ぶりに韓国が日本に抜かれた。韓国は日本に完敗したのだ。外国人観光客1000万人突破は,韓国が日本よりも1年早い2012年に記録したが,2000万人突破はおそらく日本の方が早くなるだろう。’という事実と推測を示し‘過去の歴史を否定する日本の政治家の態度はどう考えてもおかしい。しかしわれわれがあれほど嫌っている彼らは,われわれの先を進んでいる。韓日両国の観光客誘致策を比較した「税還付に韓国1時間・日本10秒,深刻な観光インフラ格差」(5月23日)という本紙の記事を読んだ読者からは「日本は嫌いだが,学ぶべき点は学ぶべき」といった反応が相次いでいる。政府や与野党の国会議員など,外国人観光客誘致に向けた政策の責任者たちは,これらの言葉にぜひとも耳を傾けてほしい。’と結んでいます。
   哀れな見出しです。
   隣国を嫌いだと言い放つ報道機関が存在する国は多くありません。

「独島,日本の主張はだから虚構だ」  2015/5/28 中央日報・日本語版
   不思議な見出しです。
   昨年,島根県が発行した 『竹島問題100問100答』という本に対して,慶尚北道・独島資料研究会の反論を示した『竹島問題100問100答に対する批判』という本の紹介によって日本の主張の問題を示しているそうです。
   韓国の竹島領有権に関する主張は,日本や海外の資料(古地図など)を基に行なっているものばかりで,韓国(朝鮮)自身の資料がないのが興味深いところです。
   彼らが 100年以上前に竹島の存在(その正確な位置と形)を知っていた,あるいは島に渡っていたことを示す韓国自前の確かな資料を見せてもらいたいものです。

記事は冷静に書きましょう。

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