フレデリック・フォーサイスの次は トム・クランシー?
フレデリック・フォーサイス(‘Frederick Forsyth’,1938~ )の小説のうち,呉市立図書館にある18作品を読み終わって,次は 誰の作品を読もうかと考え,第一候補として トム・クランシー(‘Thomas Leo “Tom” Clancy, Jr.’,1947~2013)のジャック・ライアン・シリーズを思いつきました。
二人の共通点は 処女作品がベストセラーになって 映画化されていることです。
フレデリック・フォーサイスは 「ジャッカルの日」(‘The Day of the Jackal’,出版:1971,映画公開:1973),
トム・クランシーは 「レッド・オクトーバーを追え」(‘The Hunt for Red October’,出版:1984,映画公開:1990)です。
ジャック・ライアン・シリーズに登場する,トム・クランシーが創りあげた「ジャック・ライアン」(1950年,ボルチモア生まれ)の職歴は次の通りです。
・アメリカ海兵隊少尉
・メリル・リンチ社ボルチモア支社証券仲買人
・米海軍士官学校教官
・CIA局外非常勤分析官
・CIA常勤分析官
・CIA上級情報分析官
・CIA情報担当次官代行
・CIA情報担当次官
・国家安全保障問題担当大統領補佐官
・合衆国副大統領
・合衆国大統領
(前副大統領が女性問題スキャンダルで辞任した後,副大統領就任。就任した直後,大統領死亡により 大統領に昇格。前大統領の残り期間と再選1期在職後 退任。
その後 就任した大統領に失望して,大統領選挙に出馬して再選。)
メリル・リンチを退社後,ジョージタウン大学博士課程に入り,歴史学の博士号を取得しており,作品中では ‘Dr.Ryan’と呼ばれます。
「今,そこにある危機」で コロンビアに飛んだ時,ハリソン・フォード演じるライアンは 「CIA情報担当次官代行」でした。
日本語に翻訳されているのは次の16作品のようです。
(1990 映画化)
②愛国者のゲーム(‘Patriot Games’, 1987)
(1992 映画化,邦題 「パトリオットゲーム」)
③クレムリンの枢機卿(‘Cardinal of the Kremlin’, 1988)
④いま,そこにある危機(‘Clear and Present Danger’, 1989)
(1994 映画化。映画の邦題は「今そこにある危機」)
⑤恐怖の総和(‘The Sum of All Fears’, 1991)
(2002 映画化,邦題 「トータル・フィアーズ」)
⑥容赦なく(‘Without Remorse’, 1993)
⑦日米開戦(‘Debt of Honor’, 1994)
⑧合衆国崩壊(‘Executive Orders’, 1996)
⑨レインボー・シックス(‘Rainbow Six’, 1996)
⑩大戦勃発(‘The Bear and the Dragon’, 2000)
⑪教皇暗殺(‘Red Rabbit’, 2002)
⑫国際テロ(‘The Teeth of the Tiger’, 2005)
⑬デッド・オア・アライヴ(‘Dead or Alive’, 2007)
⑭ライアンの代価 (‘Locked On’, 2011)
⑮米中開戦 (‘Threat Vector’, 2012)
⑯米露開戦 (‘Command Authority’,2013)
映画化されたのは 上記に示すとおり4作品ですが,ジャック・ライアンを主人公とする,原作にはないストーリー(CIAで働くようになった経緯など)で作られた映画が 去年(2014年)公開されています。
「エージェント:ライアン」(‘Jack Ryan: Shadow Recruit’,2014)です。
これらの作品は年代に沿った順番では書かれてはいません。
過去,読んだ作品を探して,文庫本の「レッドオクトーバーを追え」が見つかりました。
読んだのは 日本でも評判になった30年前なので,これを含めて読もうと思います。
さて,呉市立図書館にどの程度 揃っているでしょうか?
調べた結果,上記 ①,②,⑤が無し,他はありました。
但し,全て 文庫本のみだったのに ややがっかりしました。図書館で借りて読むなら ハードカバーで読みたかった。ひょっとして 「ジャック・ライアン シリーズ」のハードカバー翻訳本は出版されてないのかも知れません。
ー ということで,まずは 手持ちの「レッドオクトーバーを追え」を読み直すところから始めることにします。
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