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2015年7月 6日 (月)

最近聞かない言葉,「二股膏薬」。

ほとんど聞かなくなった言葉 「二股膏薬」を,最近起こった事件の,容疑者が 「二股」で交際していたという報道で ふと思い出しました。

元々,「二股」は 「二股膏薬」の遣い方が先で,二人と付き合う意味での「二股」は あとから遣われるようになったようです。

「二股膏薬」(ふたまたこうやく)とは,「内股(うちまた)に貼った膏薬が,歩くうちに左右の股を行ったり来たり貼りつくことから,そのとき次第でどちらの側にも従うこと。また,その人。定見なく,あっちへついたり,こっちへついたりする節操のない人。」です。

この「節操がない」ところから 「二股」(交際)として遣われ始めたとする語源説が有力です。

家人に 「フタマタコウヤク」を知っているか訊いてみました。
まず 「コウヤク」が ピンとこなかったようです。

「膏薬」が 一般的な言葉でなくなっているようです。

考えると,前期高齢者の私でも 言葉として知ってはいますが,日常会話で 「あいつは 『二股膏薬』だからなあー」などと使ったことは 人生で一度もないし(そのような人間は しばしば見かけましたが),直接 聞いたこともありません。

*今回,辞書を引いて 「ふたまたこうやく」よりも 「ふたまたごうやく」と読みを書いてある方が多いことを知りました。

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