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2015年9月 3日 (木)

見出しに見る「勘違い」(その122)

「歴史を忘れる日本人と忘れない韓国人,それでも共生を」  2015/8/9 朝鮮日報・日本語版
    “韓中日の文明批評書『風水火』を出版した当代最高の数学者,金容雲・漢陽大学名誉教授”(サブタイトルのまま)とのインタビュー記事です。
   ‘「私は,『慰安婦少女像』を恥ずかしく感じる。子孫にプライドを持たせる人物の像を立てるべきなのに,なぜ被害者の像を立てるのか。フランスのジャンヌ・ダルクや米国の『自由の女神』像などは,その国の気迫を誇っている」
  金溶雲・漢陽大学名誉教授(88)は,韓国社会でこうした発言がどれほど危険かを知らないようだった。インタビューのほとんどは,論争のようだった。’
で始まります。
   ‘-歴史的事実を否定するのか。日本が認めれば,そう言うだろうか。
   「慰安婦として連れていかれたという事実は,プライドが損なわれ,痛めつけられた傷だ。自分の傷を宣伝するのは慎むべきだ。・・・ そういう行動が同情され得るという心理が韓国人の無意識に作用したのではないか。一般の国際常識では,どう映るだろうか」
    -ならば,慰安婦強制動員を否定する安倍政権の日本に対し,どういう立場を取るべきなのか。
   「既に『河野談話』で慰安婦問題を謝罪した。それ以上の謝罪を再び受けるべきだろうか。外交は,こちらの要求だけをやるのではなく,相手のことも考えなければならない。・・・ 日本に向けて韓国の立場・価値観を強要するだけでは,それは外交ではない」
    -加害者は日本なのに,謝罪を要求する韓国がまるで間違っているかのように聞こえる。
   「国家の利益を語っている。隣国という地理的条件は永遠に変わらない。互いに助け合って生きるべき関係だ。・・・ 韓国は,日本に対してだけは,どんな暴言を吐いても愛国になるという認識がある」
    ・・・ 
   斬新な一方で論争を呼びそうな視点や,時空を超える博学さといった点は,最近目にした韓国国内の著作物の中では随一だった。にもかかわらず,大して話題にならなかったのには驚かされた。さらに驚くべきことに,金名誉教授は人文学や歴史学を専攻してはおらず,当代最高の数学者だった。
    ・・・ 
    -教授は,早稲田大学工学部を出た後,米国に留学して専攻を数学に変えた。いわば,理系続きだが。
 「数学者だったことで,この本を書くことができた。・・・ 初期条件が同じなら,答えも同じになる。しかし20年前くらいに『複雑系』の数学が登場した。韓国では私が最初に紹介したものだが,天気予報を思い浮かべてみるといい。天気にはさまざまな要素が介入し,答えがぴたりと出てくるものではない」
   ・・・
    -今回の本で,韓国人は日本人の内面世界を全く理解できていないと書いているが,どういう点を言っているのか。
   「日本は火山列島だ。地震や火山などで,大災害には慣れている。そのたびに,素早く被害を覆い隠して忘れ,新たな方向へ向かう。過ぎ去った過去は記憶しない。『あっさり』しているので,歴史意識がないのだ。そんな日本の立場からすると,政権が変わるたびに繰り返し謝罪を要求してくる韓国は理解できない」
    ・・・
     -金教授は日本で生まれ,解放されるまで暮らしていた。無意識のうちに日本の肩を持つ気持ちがあるのではないか。
 「日本では,私を『反日論者』と思っている,20年前に日本で『醜い韓国人』という本が出たことがあった。これに対抗して,私が『醜い日本人』を出した」 ’
とのインタビューです。
    最近,何故か 韓国の報道に変化があって,今までなら 「親日」として,有無を言わせず非難された人が,ニュートラルに紹介されるようになりました。
    しかし,「歴史を忘れる日本人,忘れない韓国人」の見出しには賛成できません。
    「謝罪をしない/する」 と 「歴史を忘れる/忘れない」 とは無関係です。
    日本人からすれば 「正しい歴史を知る日本人,知らない韓国人」とした方が適切でしょう。
    正しい歴史を述べれば「売国奴」と呼ばれる韓国にも,合理的考えの韓国人は存在するようですが,インタビューアーの質問は典型的韓国人の考えを示しているようです。

「<危機の韓国外交>今年訪韓した海外首脳,日本の半分」  2015/8/11 中央日報・日本語版
   世界における立場の,日本との差を認識してない見出しです。
  ‘1988年のソウルオリンピック精神をたたえるために制定されたソウル平和賞は昨年9月,ドイツのメルケル首相を受賞者に選定した。しかしメルケル首相が韓国訪問の日程を先送りしながら授賞式を開けない「屈辱」を経験した。平和賞制定26年で初めての出来事だ。世界首脳の訪問候補の順位から韓国が押し出されたことを見せる代表的な例だ。今年3月に日本を訪れたメルケル首相は悪化した韓日関係を考慮して韓国訪問が負担になったと伝えられた。
  ◆辺境に追いやられた韓国
   専門家たちは朴槿恵 政権になってから最高級の要人の韓国訪問が急減したのは複合的な理由があると分析している。
    ・・・
    それでも海外歴訪を積極的に推進したわけでもない。朴大統領は就任2年間で12回の訪問に出て24ヶ国を訪れた。一方,日本の安倍晋三首相は同じ期間に27回にわたり59ヶ国を訪問した。・・・ 今年,海外最高級要人の訪韓(11回)は訪日(21回)の半分程度に終わった。
   ・・・    
  ◆外交妨げる韓日関係
  一部では韓日関係の悪化も対外関係にとって障害になったと分析している。日本を招待しなければならなかったり日本と衝突したりする可能性のある国際行事を避けていたら,外交に消極的にならざるをえないということだ。・・・
   外交専門家たちは朴槿恵政権が「原則主義」から抜け出し,韓日首脳会談を通じて突破口を見出すべきだと主張する。これまで日本の「過去の歴史への反省」という原理原則と名分だけを重視して,韓国だけが孤立したという指摘だ。・・・
    米国が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)交渉でも日本をはじめ東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国が参入した中で韓国は,中国との関係を意識しながら交渉テーブルから押し出された。
   ある外交専門家は ・・・ 「指導者の外交力には,国家の地位だけでなく利益までかかっているという点を勘案すれば,近隣諸国と連帯して国益を得る実利外交を展開しなければならない」と話した。’
との報道です。
   メルケル首相が訪韓しなかったのは,あまり聞いたことがない,従って名誉とは思えない「ソウル平和賞」の授賞式出席に時間を割くには多忙すぎたのでしょう。卑下するほどのことはありません。日本を非難する時の基準として 常に持ち出すドイツの首相に袖にされてショックだったのでしょうが・・・。
   日本を貶める目的の外交に終始しておれば,どの国も訪韓を躊躇するのは当然だということが理解できてないようです。
   又,「海外最高級要人の訪韓(11回)は訪日(21回)の半分程度に終わった。」は
日本と外交面で対等でなければならないという見栄意識,張り合い意識を捨てて,身の程を知れば 気にするほどのことではありません。

そろそろ分っていい頃だと思うのは買い被りでしょうか?

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