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2015年10月30日 (金)

米国民の,東アジアにおける日本の信頼度はー

CCGA(‘The Chicago Council on Global Affairs’,シカゴ国際問題協議会)が2015年10月19日に ‘Strong Alliances, Divided Publics: Public Opinion in the United States, Japan, South Korea, and China’(「強い同盟,分かれた国民:アメリカ合衆国,日本,韓国と中国の世論」)を発表しました。

米国国民がアジア国家のうち「責任感」の部分で最も高い信頼を置いているのは日本で,韓国は日本の62%水準でした。
米国人は,思ったよりは韓国も信頼しているようです。

CCGAは今年4~9月にかけて日本の「言論NPO」,韓国の「東アジア研究院」(East Asia Institute),中国の「ホライズン・リサーチ諮問グループ」(Horizon Research Consultancy Group) と提携して▼米国人2,034人▼日本人1,000人▼韓国人1,010人▼中国人3,142人を対象に「4ヶ国相互認識調査」を実施し,その結果を発表しました。

下図は 米国人,日本人,韓国人が 「他国との関係をどの程度重要と見做しているか」の結果です。
韓国人が,米国あるいは日本との関係を重要と思っているほど,米国人も日本人も韓国との関係を重要に思ってないようです。

Important_relations
下図は 米国人,日本人,韓国人が,「世界の問題に対するそれぞれの国の取り組みをどのくらい信頼しているか」の結果です。
韓国人の自国の信頼度:75% の自信あふれる値に対して 米国人,日本人の韓国への信頼度が それぞれ 36%25% という落差が興味深い結果です。根拠のない自信を持ち過ぎです。

Responsibility_handling下図は,この地域における紛争の潜在的原因として
   Ⓐエネルギー源(原油,ガスなど)の獲得競争
   Ⓑ中国の軍事力の増大
   Ⓒ南北朝鮮の緊張
   Ⓓアジアの新しい国への核兵器の拡散
   Ⓒアジア各国の経済競争
   Ⓓ日中関係
のどれが トップ3かを 米国人,日本人,韓国人,中国人が選んだ結果です。

Three_sources
共通で挙げられた原因は 「Ⓐエネルギー源(原油,ガスなど)の獲得競争」 でした。
「Ⓒアジア各国の経済競争」を韓国人と中国人が選んでいるのは面白いところです。
中国人のみ 「Ⓓ日中関係」を3位に挙げています。
「Ⓒ南北朝鮮の緊張」を米国人と日本人が挙げていますが,当事者の韓国人と,関係の深い中国人は挙げていません,大丈夫でしょうか。

下図は米国が軍事力を行使(派兵)するのに正当化される状況を,次の4つのケースから 各国人が選んだ結果です。
  Ⓐ中国の台湾侵略
  Ⓑ中国の日本と軍事紛争開始
  Ⓒ北朝鮮の韓国侵攻
  Ⓓ北朝鮮の日本攻撃

Us_force
中国人は 米国の軍事力行使は ほぼ正当化しないようです。
韓国人が,他のケースが 40%以下なのに対して,「Ⓒ北朝鮮の韓国侵攻」が 91%と抜きんでているのが面白い結果です。自国問題に米国を期待し過ぎというものです。

グラフにはありませんが,「中国がグローバル問題に責任ある対応をしていくと思うか」との質問に米国国民は33%,日本国民は15%だけが 「そう思う」と回答しましたが,韓国人は71%が,Yes と答えたそうで,中国への信頼度はやや異常です。

この傾向は,各設問の回答で「日米」と「韓中」のグループに分かれる部分に見られました。「アジアにおける紛争の潜在的原因」を尋ねる設問で,米国国民は中国の軍事力強化(79%)と韓国・北朝鮮の緊張(78%)を挙げ,日本もほぼ同じ反応でしたが,韓国と中国はともに中国の軍事力や朝鮮半島の緊張には言及せず,「エネルギー獲得競争」と「経済的衝突」を主な原因に挙げており,韓国民が中国人に近い感覚を持っていることが分りました。

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