「荒野の七人」を字幕で観るのは初めて?
NHK BSプレミアで 『荒野の七人』(‘The Magnificent Seven’,1960)を観ました。
初めて観たのがいつかの記憶はありませんが,1961年に初めて日本で公開されたとき,私は中学1年生で この時 観た記憶がなく,1971年,1975年,2004年のリバイバル上映でも映画館に行った記憶が定かではなく,観たのはTVだけかも知れません。
だとすると,今回,英語版を初めて観たのかも知れません。
ガンマンを演じる7人を オープニング・クレジットで紹介される順に示すとー
ユル・ブリンナー(‘Yul Brynner’,1920~1985)
スティーブ・マックイーン(‘Steve McQueen’,1930~1980)
チャールズ・ブロンソン(‘Charles Bronson’, 1921~2003)
ロバート・ヴォーン(‘Robert Vaughn’, 1932~ )
ブラッド・デクスター(‘Brad Dexter’,1917~2002)
ジェームズ・コバーン(‘James Coburn’,1928~2002)
ホルスト・ブッフホルツ(‘Horst Buchholz’,1933~2003)
「ユル・ブリンナー」,「スティーブ・マクイーン」は単独で示され,その後に タイトルが入り,続いて 「チャールズ・ブロンソン」 と 「ロバート・ヴォーン」,「ブラッド・デクスター」と「ジェームズ・コバーン」 がそれぞれ2人ずつ紹介され,次いで,ガンマン以外のキャストが紹介された後,最後に,アメリカ映画初出演の 「ホルスト・ブッフホルツ」が ‘And Introducing’として単独で示されます。
「ユル・ブリンナー」と 「ブラッド・デクスター」を 除けば,その後 大いに活躍する新進の俳優が揃っていました。
スティーブ・マイーンは 1958年から始まったTVドラマ「拳銃無宿」(Wanted dead or alive)で既に名前が売れていました。
チャールズ・ブロンソンも 同じく1958年からのTVドラマ「カメラマン・コバック」(Man with a Camera)で主演していました。
ホルスト・ブッフホルツは,ドイツでは それなりの若手俳優だったかも知れませんが,米国では(日本でも)無名でした。
ジェームズ・コバーン,ロバート・ヴォーンはほぼ無名でした。
印象に残るシーンの英語の台詞を確認しました。
【その1】 偵察の3人の盗賊を生け捕りに来たブリットとチコの会話です。
馬で逃げる盗賊を撃った後のブリットの台詞がクールでした。
“I'm sorry, Britt. I didn't mean to spoil it.”
“Shut up!”
“That was the greatest shot I've ever seen.”
“The worst.
I was aiming at the horse.”
「七人の侍」で,宮口精二さんが演じた 寡黙の剣客 「久蔵」と,彼を敬愛するようになる 木村功さん演じる 「勝四郎」の関係のリメイクです。
【その2】 村を去って行く 「クリス」と 「ヴィン」のラストシーン。
クリスが呟きます。
“Only the farmers won. We lost.”
“We always lose.”
含蓄溢れすぎで,西部劇の台詞らしくありません。
「七人の侍」では 志村喬さん演じる「勘兵衛」が,
「今度もまた負け戦だったな。」
「いや,勝ったのは あの百姓たちだ。わしたちではない。」と呟きます。
順序は違いますが,内容は同じです。
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