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2015年11月11日 (水)

見出しに見る「勘違い」(その134)

「【萬物相】ユネスコを脅迫する日本の品格」  2015/10/13 朝鮮日報・日本語版
    鮮于鉦 論説委員が日本の品格を語っています。
    ‘日本が世界遺産条約を批准したのは1992年だ。この条約が発効したのは75年のことだから、かなり遅かった。・・・  遅刻してきた日本だが,米国に次ぐ多くの基金をこれまで支払っている。金を出した分だけのことはしてもらおうという腹積もりなのだろうか。その後の日本の欲は並外れていた。
    ・・・
 政治的利用度で言うと,1996年に登録された世界遺産「原爆ドーム」をしのぐ遺産はない。米国の原爆投下で骨組みだけ残った広島の中心地にある象徴的な建物だ。登録当時,米国は「被害だけを強調し,加害は忘れようとしている」と批判した。日本は「平和の象徴」と言って押し通し,米国は積極的には反対しなかった。平和と共存を重視する国連の精神を尊重したからだ。
 世界遺産による日本の「被害国アピール」はこれで終わりではない。今月8日にユネスコ世界記憶遺産になった「舞鶴への生還」記録は第二次世界大戦時にシベリアに連行された日本人の抑留手記570点を指す。・・・
   同じ日,中国の「南京虐殺」の資料も世界記憶遺産になった。日中戦争当時,旧日本軍が南京で犯した蛮行とその惨状を記録した中国側の資料だ。すると,日本政府は顔色を変えた。資料に含まれている犠牲者数を問題視し,「極めて遺憾」と過敏に反応した。さらに,菅義偉官房長官は「(ユネスコの)今の制度そのものを変える必要がある」として,ユネスコに対する日本の拠出金の削減や停止を検討する考えを示した。・・・ カネをちょっと出しているばかりに,世界を下に見ているようだ。安倍政権の傍若無人ぶりは感じていたが,これほどまでに品格がなくなっていたとは思いも寄らなかった。’
と書いています。
    ユネスコへの供出金の負担率は国連総会で決まる国連予算の分担率とほぼ同じで,日本は 2014年度では10.8%,約37億1800万円,世界で2番目,この他にも多くの追加拠出に応じ50億円を越えています。アメリカは22%でトップですが,パレスチナ加盟に反発して2011年秋から分担金の支払いを止めているので,日本が実質的にユネスコ運営費の最高額を負担しており,ちょっとではありません。
   「カネを一番多く出しているのだからオレの言うとおりにしろ」と言ったのであれば下品です。
   しかし,「南京大虐殺文書」における事実に反する記録に対する日本の疑義・抗議を無視し,中国の言い分だけで登録を実施したユネスコの審査体制を批判しているのであって 供出金の多寡は関係ありません。
   おそらく 日本の1/10ほどの,文字通りちょっとの供出金を出している韓国であっても堂々と意見を言ってかまいません。

「朴大統領,NASA訪問 『月探査・宇宙分野での韓米協力拡大を期待』」  2015/10/15 中央日報・日本語版
   「協力」の遣い方を間違っており,違和感を覚えます。
   力の差があり過ぎる2ヶ国(2人)における 「協力」は一方には迷惑な話で,米国としては韓国が協力している意識はないでしょう。

「朴大統領 『韓国は米国が誰より信頼できるパートナー』」  2015/10/15 中央日報・日本語版
   訪米した朴大統領の晩餐会でのスピーチの見出しです。
   さて 米国側は何と言ったのでしょう。

勇み足が多くなっています。

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