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2015年12月14日 (月)

誘導されたくない。

昔,おそらく 40年ほど前の大みそかに近い日に,どこかの居酒屋の2階に朝日新聞社の記者が集まって座談する様子を放送したTV番組がありました。
その座長を務めたのは 故筑紫哲也さんでした。

話の内容の記憶はありませんが,この座談を聞いていて徐々に不愉快になってきた覚えがあります。

彼らの話は傲慢に聞こえました。
謂わば 「自分たちは賢いので,馬鹿な国民を誘導しなくてはダメだ。」という思い上がりが座談会全般を通して感じられました。出席者のほぼ全員の話がそうでした。
特に,筑紫哲也さんがそうだったような気がします。若き日の彼だったとはいえ,以来,彼の話をまともに聞く気になりませんでした。
(松平定知さんといい,筑紫哲也さんといい,世の中の多くのポジティブな評価とは異なっています。)

今年,安保法制に関する報道が盛んだった頃の9月16日,TBSNEWS23」で 番組アンカーを務める毎日新聞特別編集委員・岸井成格さん(降板?)が 「メディアとしても廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ。」という意味の,コメンテーターではなく 番組アンカーの立場からすると驚くべき発言をしました。
メディアは政治団体なのか?という疑問が湧くのと同時に,前述の朝日新聞記者たちの座談会を思い出しました。

この時期 (9月14日~18日)に 安保審議を取り上げたNHKと民放計6局の報道番組に関する調査結果がありました。
番組内の街頭インタビューやコメンテーターらの発言を,安保法制への「賛成」,「反対」の2つに分類し,「賛成」,「反対」の意見紹介の時間がどのくらいの割合だったかを示しています。

どの番組も反対意見の紹介に多くの時間を費やしていました。
例えばー

    テレビ朝日系「報道ステーション」 : 95% (際立っています。)
    日本テレビ系「NEWS ZERO」 : 90% 以上
    TBS系「NEWS23」 : 90%以上
    フジテレビ系「明日のニュース」 : 78%
    NHK「ニュースウオッチ9」 : 68%

賛成の意見を持つコメンテーターが出演して意見を述べるのを聞くことは ほとんどありませんでした。
あたかも 賛成の意見を持っている人が存在せず,全国民が反対しているかのような,あるいは反対して当然かのような報道姿勢であり,はたして これらメディアの,報道機関としての存在は正しいのかと感じました。
報道番組というより,ワイドショーとして観るべき番組かも知れません。

先日,北九州に帰省の際,JR駅前で 「安保関連法案の廃止,南シナ海への海上自衛隊護衛艦派遣反対」の署名を募っている団体がいて,通り過ぎようとする私の斜め前に,一人の婦人が歩み寄り,当たり前のように 「お願いします」と 行く手にボールペンを差し出してきました。
目の前にボールペンを出されて,無視するのは失礼だと思い,「賛成なので,署名はできません。」と言うと,思いもしてなかったかのように 「まさか」 という顔で 「はぁー。」とだけの返事がありました。私とは反する政治的主張・目的で私の歩みを停めさせたのですから, 「失礼しました。」 と一言あるくらいの常識は欲しいところでした。
署名するのが面倒だから,あるいは時間がないから,無視して通り過ぎようとしたわけではありません。意志あって通り過ぎようとしたのです。

決めつけはいけません。
世の中には,誘導されるのが嫌な人間がいます。

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コメント

全く同感です。
加えて言えば、新聞等で多く説明があるのにもかかわらず、ろくに読みもせずに政府の説明が足りないと発言し、自らの勉強不足を認識しない市民も不満です。

投稿: hirosuke | 2015年12月14日 (月) 14時10分

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