「金八みかん」を知った。
62歳になるまで 日本の柑橘類は 「金柑」を除いて自ら進んで食べることはありませんでした。「温州ミカン」の ‘気だるい’甘さが味覚に合いませんでした。
子供の頃,冬に廊下に置いていたミカン箱から 自らの意志でミカンを取り出して食べることは全くなく,母親に 「ミカンを食べないから風邪をひくのよ。風邪の予防になるから 食べなさい。」と言われて,それならばと,食べるくらいでした。
62歳まで 自ら進んで食べるのは 専ら洋物の 「オレンジ」,「ネーブル」,「グレープフルーツ」,「オロブランコ(スウィーティー)」に限られていました。
62歳で 「せとか」を食べて その旨さに感動して以来,日本の柑橘類(但し,洋物とのハイブリッド)を食べるようになり,「プリンス清見」,「紅麗」などの新品種の柑橘類を食べ,最近は 「温州ミカン」も食べるようになりました。
戴きものの 「金八みかん」です。
「金八みかん」とは, 箱に同梱されたパンフレットによればー
「1972年,新品種として和歌山県有田郡金屋町(現有田川町)で栽培された 『k-108号』 という温州みかん。金屋町の 「金」と 品種番号の 『k-108号』から 『金八みかん』と名付けられました。
特長は,果実をつつむ皮がとてもうすくて濃厚な味と食感のよさ。・・・ 旧金屋町の一部でのみで栽培されてきた幻の品種です。」 とあります。
残念ながら(?)小振りです。
色はオレンジ色が強く,皮は薄く,内袋は確認できないくらいです。
肝心の味は,普通の温州ミカンのような だるい甘さではなく,鋭い甘さで好みに合いました。
洋物とのハイブリッドではない純国産としては傑出した味です。
問題は 出荷量の少なさで,「金八みかん」のサイトによれば,今年は12月14日に売り切れたようです。
パンフレットにあった「保存方法:段ボールからそっと出して,新聞紙などの上に平らにおいて保存してください。・・・ 」 に従って,新聞紙の上に並べました。
「そっと出してー」 とは 箱から転がして出してはいけないのだろうとやさしく 一つずつ並べました。
(蛇足)
生涯で(大袈裟だけど),初めて食べて その味に感動した柑橘類は 二つ,「スウィーティー」と 「せとか」です。
米国産の「オロブロンコ」(正式品種名)より先に,イスラエル産の「スウィーティー」を約20年前に食べました。
「せとか」は2011年に,上蒲刈島・県民の浜の売店で偶然 買って食べたのが初めてで,1個 100円でした。
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