« 40年以上前の鞄 | トップページ | このうち 私の口に入るのは? »

2015年12月12日 (土)

見出しに見る「勘違い」(その141)

「【社説】日本のMRJ成功,韓国製造業も奮起を」  2015/11/12 朝鮮日報・日本語版
   ‘日本の三菱航空機が開発したジェット旅客機「MRJ」が11月11日,名古屋空港を飛び立った。上昇と降下,左右旋回を繰り返し,1時間半後に着陸した。2008年にプロジェクトを開始して以来,7年目で初飛行に成功した。滑走路周辺に詰めかけた日本人は歓呼した。日本メディアはトップニュースで取り上げ,官房長官も「大変うれしい」と述べるなど国家的慶事として受け止められた。
   ・・・ 
 MRJの初飛行に対する熱狂は経済的理由だけでは説明がつかない。・・・ 1930年代に世界最強の戦闘機を開発したが,敗戦で芽が摘まれた。米国は日本が製造した戦闘機を全て破壊し,メーカーを解体した。全ての資料を没収し,航空機研究を禁止した。禁止令が全面解除されたのは56年のことだ。日本政府は「国産民間機計画」を立て,離ればなれになった技術者を呼び集めた。資料は消えたが,彼らの頭脳と手先にしみ込んだ技術は消えはしなかった。6年後にはプロペラ旅客機「YS-11」が完成した。
   日本の航空機産業はその後も曲折を経験した。YS-11は欧米のジェット旅客機に押され,9年後に生産が中止された。しかし,日本は米国向けの部品供給メーカーに加わる道を選び,着実に技術を蓄積した。・・・ 政府が「この道しかない」と開発を推し進め,技術者は魂をささげ,メディアと国民も応援した。
   航空・宇宙産業は先進経済国に仲間入りするための最終関門だ。見知らぬ道で誰も技術を教えてくれないとためらっていては韓国は永遠に「二流国家」に甘んじるしかない。自動車,半導体産業で未経験の壁を突破したからこそ,韓国経済をここまでリードできた。100年の執念と粘り強さで成し遂げた日本の航空機の飛翔を眺め,韓国の製造業の現状を振り返った。自信なく周囲を見回してためらっている場合ではない。’
と書いています。
   航空・宇宙産業技術がないからといって,「二流国家」とは思いませんが,どうしても日本には負けたくないようです。
   製鉄は新日鐵などからの技術導入,造船は川崎重工などからの資料不法持ち出し,自動車は 三菱自動車の技術支援,半導体は東芝や日立などから不法漏洩技術で成長してきたことを考えれば,「見知らぬ道で誰も技術を教えてくれない」などとの嘆きを真に受ける日本人はいません。大丈夫です。

「【萬物相】『ジャップ』が東京裁判を検証!? 米国の胸中やいかに」  2015/11/14 朝鮮日報・日本語版    
    鮮于鉦 論説委員がかなり過激な見出しで書いています。    
  ‘ ・・・   
    第2次大戦の敗戦から少し経った後,昭和天皇がマッカーサー司令官の執務室を訪ねた。マッカーサーは,たばこを勧めた。天皇の手は震えていた。「真珠湾攻撃は,東條が私をだましてやったこと」と言った。天皇の主張を,マッカーサーは受け入れた。日本の統治に天皇の協力が必要だったからだ。戦犯の「線引き」が始まった。国民をだまして日本を戦争に追いやった指導者だけを断罪することになった。もちろん,頂点には天皇がいた。しかし「東條にだまされた」という一言で,天皇は「だまされた者」に化けた。歴史的な喜劇だ。       
    日本は「幸せな敗戦国」だった。第1次大戦の過酷な断罪が第2次大戦をまねいたという教訓から,戦勝国は賠償請求を放棄した。冷戦が始まり,日本の戦略的価値が高まったことも一役買った。最小限の代償が,戦犯裁判だった。太平洋戦争の死者は3000万人に達する。この恐るべき犯罪の責任を取って死刑になったA級戦犯は,7人にすぎなかった。    
     そんな日本が,何が悔しいのか,裁判を検証するという。「『平和に対する罪』という、戦後に作られた法律で断罪したのだから無罪」と叫びたいようだ。形式をとがめて本質を隠そうとするもので,失笑しか出てこない。周とキッシンジャーが言う通り「島国集団だから考えが狭い」のか。本当に「奔馬」が「ビンのふた」を取って飛び出そうとしているのか。韓中日が過去史で衝突する度いつも日本をひいきしてきた,米国の胸中が気になる。「ジャップは最悪」と,また怒っているのだろうか。’
とのことです。    
    韓国人の知識・常識は,新聞社の論説委員にしてこの程度です。
    日本人は,昭和天皇がマッカーサーに面会し,「私は,国民が戦争遂行するにあたって,政治,軍事両面で行ったすべての決定と行動に対する全責任を負うものとして,私自身を,あなたの代表する諸国の採決に委ねるため,お訪ねした。」 と 挨拶した(マッカーサー著 「回顧録」,1964)と認識しています。
   歴史認識の違いを埋めるのは困難です。
   ‘親日法’など遡及法を当たり前とする韓国人にとっては,東京裁判でA級戦犯を裁いた「平和に対する罪(Crime against peace)」が第二次世界大戦中に存在しなかったことなど何でもないことでしょうが,裁判は 存在する法を犯したことに対してしか行えないのが近代法の常識であり,これを議論・検証することは真っ当なことです。
   裁くために法を作ってはいけません。

「河野洋平氏 『慰安婦動員の強制性,否定できない事実』」  2015/11/18 朝鮮日報・日本語版
   ‘旧日本軍の慰安婦問題で,日本政府の関与を認めた「河野談話」(1993年)の主人公,河野洋平・元官房長官(78)は,安倍政権が慰安婦動員の強制性を否定していることについて「太平洋戦争当時,慰安婦の動員に強制性があったということは,否定できない歴史的な事実だ」と述べた。
 河野氏は11月10日,東京都内の日本プレスセンターで行われた日中韓三国協力事務局(TCS)主催の行事に参加した韓中日3カ国の記者たちとのインタビューに応じ「慰安婦は戦争中,軍隊と民間人の間で起こった出来事であり,民間人の女性たちにとって非常に過酷な出来事だった」として,上記のように述べた。・・・ ’
と報じています。
   河野さんも,鳩山さんも,しばらく(できれば ずっと)黙っていることはできないのでしょうか。

理解し合うことは難しそうです。

| |

« 40年以上前の鞄 | トップページ | このうち 私の口に入るのは? »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 40年以上前の鞄 | トップページ | このうち 私の口に入るのは? »