‘An American Icon Returns’
この数年,おそらく 2005年から提唱された 「クールビズ」が 定着してきた頃から,「ボタンダウン・シャツ」(正式には 「ボタンダウン・カラー・シャツ」)を着ている人を多く見るようになりました。
ボタンダウン・シャツに関連してー
2月半ば,‘Brooks Brothers’から 件名 「ポロボタンダウンシャツがリニューアルして登場」のメールを受信しました。
ボタンダウン・カラー・シャツは 1896年に,‘Brooks Brothers’ が発売したのが最初で,ジョン・E・ブルックス(1818年に ‘Brooks Brothers’を創業した ヘンリー・S・ブッルクスの孫)が英国のポロ選手の着ているシャツを見てドレス・シャツへの採用を思いついて作られたと言われています。
日本で,初期(1960年頃)に作られたボタンダウン・カラー・シャツは,おそらく,全て ‘Brooks Brothers’のシャツを手本にしていたものと思われます。
‘Brooks Brothers’のボタンダウン・カラー・シャツが,例えば ファッション・ライターによって書かれるとき,あるいは 語られるとき,必ず,そのカラーのロールの美しさに触れられます。中には 「他にはまねできないロールの素晴らしさ」などとまで書かれることがあります。
その ‘Brooks Brothers’が 「ボタンダウン・カラー・シャツ」を リニューアルするというので,どこを?と思いながら ホームページを見ました。
英語では ‘An American Icon Returns’です。
‘Icon’の日本語訳は 「熱愛や崇拝の対象となる商品」となるのでしょうが,短い適訳はないので ‘Icon’のままでー。
(拙訳)「メンズウェアで革命を起こしたシャツはブルックス・ブラザーズに始まった。そして,今,そのシャツがオーセンティックなディーテイルをもって 原点にもどった。
それは,着れば着るほど馴染み,耐久性があるオックスフォード生地から作られ,特徴的にロールした襟が戻り,更なる快適さのためにプラケット(両脇のカット)とカフスとともに柔らかく仕上げられた。
当然ながら,アメリカ産のスピーマ綿を使い,ノースカロライナ州ガーランドの自社工場で全てのシャツは作られるー それは Original America Brand™ に期待されるものである。」
具体的なリニューアル部分は次の項目のようです。
・襟の芯地を省いて より自然にロールするようにした。
・貝ボタンを採用した。
・米国産スピーマ綿を採用した。
・胸ポケットなし。
・前身頃と後身頃の長さを揃え,ガセットを付けた。
・カフボタンの位置を これまで以上に下げた。
今までも,製品によっては採用しているものもあったと思いますが,ドレス・シャツに これらのディーテイルをフルに採用したのは初めてということでしょう。
そして このシャツ(Original Polo Button-Down Oxford Dress Shirt) の値段が \19,000(米国では $140.00)。
リタイアした私は買いませんが,結構な値段です。
2013年,Brooks Brothers で買った最後のドレスシャツは,オックスフォード・ボタンダウンのパーソナル・オーダー・シャツで \12,600 でした。
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