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2016年2月 7日 (日)

見出しに見る「勘違い」(その156)

「【コラム】日本への怒りが国内に逆流,われわれ韓国人は愚かなのか」  2016/1/6 朝鮮日報・日本語版
   鮮于鉦 論説委員によるコラムです。
   ‘韓国政府の従軍慰安婦問題妥結について,野党代表は「政府は10億円で韓国人の魂を売ってしまった」と言った。・・・ 私は野党代表と同じように,今回の妥結内容に同意していない。しかし,尊重はする。何よりも,元慰安婦のためにしてきた韓国人の長年の奮闘が,韓国社会の分裂と反目で締めくくられるのが悲しいからだ。
   ・・・  92年,日本の首相が初めて謝罪し,93年には日本政府が慰安婦動員の強制性を認めて正式謝罪した河野談話が発表された。・・・ 日本が元慰安婦に謝罪していないと思っている人に,私は河野談話をよく読むよう勧めている。慰安婦問題解決の2つの軸を謝罪と賠償とするなら,そのうち1つは解けたとして前進すべきだった。
 ・・・  1998年,「訪日時に慰安婦問題を首脳会談で取り上げてほしい」と元慰安婦たちが要求したが,金大中大統領はこれを受け入れなかった。これについて,与党は今,「あなた方(現野党)は何をしていたのか」と非難する。不当な非難だ。慰安婦問題よりも重要な時代的課題があったからだ。政治とは、その時代の最大の価値を選別して進めていくものだろう。
    ・・・ 
   野党は政権をあからさまに非難する前に,1998年に金大中大統領が妥結した韓日漁業協定も思い起こさなければならない。独島(日本名:竹島)沖の中間水域設定に合意したという理由で,「政府は日本の経済協力資金で独島を売ってしまった」と激しく批判された。この批判が不当だと思うなら,「10億円で魂を売ってしまった」という言葉を現政権に浴びせてはならない。・・・ 当時,「国を売った」と叫んでどれだけ政権を追い込んだことか。お互いかみ付き合っているのだから,そうした言葉通りなら,この国の政界は今「売国奴」だらけということになる。
   ・・・
 ただ,忘れないでいてほしい。慰安婦問題が妥結した日に88歳の元慰安婦女性は言った。 「政府が苦労し,法というものがあるのだから,政府がする通りに従います」。この声は,その後の妥結内容に対する激しい反発の中に埋もれていった。・・・
 私たちはこれまで、あまりにも多くの憎悪を募らせてきた。相手を理解しようとせず,日本の政治家の一言や,三流メディアの記事の一言に「あら」を探し,怒り,興奮した。怒りを支えに25年間を過ごした今,周囲を見回してみると,韓国のことを理解してくれていた応援団たちは離れていき,内輪もめしている韓国人だけが残っていた。励ましといたわりは消え,怒りだけが逆流している。韓国人の長い長い25年間の奮闘を,このように愚かな形で締めくくるわけにはいかない。’
と書いています。
    日本の最大限の譲歩を素直に受け取れないことが哀れです。
    「われわれ韓国人は愚かなのか」と自問しなければならない愚かさが哀れです。

「【コラム】克日,結局は国力だ=韓国」  2016/1/8 中央日報・日本語版
    キム・ヨンボン世宗大学客員教授(経済学)によるコラムです。   
   ‘昨年末,これまでの重大な宿題だった慰安婦問題について韓日間で合意を成し遂げて年を越した。これで両国間の破壊的な外交関係,深くなった憎しみの泥沼から脱出するきっかけがつくられた。新年をこのように希望的に始めるのは実にさわやかなことだ。
    しかし野党や市民勢力はこの合意を破壊する世論集めをしている。一緒に民主党は「屈辱外交」,「外交惨事」と規定して政府に再協議を要求し,市民団体らと汎国民反対運動も行うという。せっかく成し遂げた肯定的課題をいつもそうやって「国民間の戦い」に変質させている。
   今回の慰安婦合意で韓日のどちらがより譲歩したのかは分からない。外交は妥協の結果で実現する。これまで安倍政権の猪突的な過去の歴史を打ち消すような形態を見守ってきた人ならば 「日本国総理大臣としておわびと反省を明らかにする」 という安倍晋三首相の発言がどれほど苦労して吐き出した単語だったのか察することができる。 ・・・
   ・・・ 日本の観光客が激減して国家安保・外交も傷を負う。これは慰安婦問題を終わりなく感情的問題として放置できない韓国の実存的問題であることを見せるものだ。
   「共に民主党」の李鍾杰 院内代表は今回の合意が「50年前の第1次韓日屈辱協定に続く,第2次韓日屈辱協定」だといった。しかしその時に韓日協定を結んでいなかったら,韓国は今どれほど孤立して後れた国として残っているのか分からない。・・・ この時に導入された無償3億ドル,有償財政・商業借款5億ドルは浦項製鉄・京釜高速道に,昭陽江ダムなどの経済開発の初期事業と産業化投資を輸血する貴重な元手となった。・・・ その後世界銀行やアジア銀行,そのほか海外からの借款や資金導入が本格化し,韓国は世界の経済体制に入門して開放と産業国家の道を進むことになったのだ。
    韓国は解放後,日本との関係で数多くの不快な記憶を持っている。・・・
    6・25戦争後に李承晩政権は復興部を設置して5回にわたり経済復興計画を立てるなど米国の援助資金で製造業の拡大と自立経済基盤の構築を試みたが,米国はこれに協力しなかった。米国は腐敗し無秩序な韓国が工業化と自立を成し遂げる国だとは信じなかったし,ただ今後東アジアの軸として育てる日本の産業化を助ける消費市場にしようとしたからだ。1997年の外国為替危機の時は,誰よりも先に日本銀行が100億ドルの資金を一斉回収することによって通貨危機の起爆剤の役割を果たした。
    これらの諸々の事態は大韓民国の存在が日本に大きく遅れていたから起きたことだ。韓国の過去の歴史の解決能力も最終的には韓国の国力・国の品格にかかっている。今後,韓国が内部分裂に安住すれば
日本が前よりずっと韓国人と韓国の歴史を嘲弄することだと,誰よりも野党が自覚しなければならない。’
と書いています。
   さて,彼らに自らのおかれた立場の自覚ができるでしょうか。
   どんな論理の展開をするにしても 「克日」の見出しが必要のようです。
   「日本が前よりずっと韓国人と韓国の歴史を嘲弄すること」との劣等感は消せません。
   しかし,「克日」こそ 日本への劣等感からの脱却を意味しているのかも知れません。

慰安婦問題の政府間合意に納得しない団体や人を諌めるコラムが続いていますが,感情が論理に勝るところが この国の特徴ですからー。

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