« 外務省ホームページで杉山さんの発言をー | トップページ | TVでの面白い発言(その17) »

2016年3月11日 (金)

日本政府:国連女子差別委員会の最終見解に遺憾表明

国連の女性差別撤廃委員会は 2016年3月7日,対日審査会合を踏まえた「最終見解」を発表し,慰安婦問題については,旧日本軍が行った「深刻な人権侵害」だとして,「指導者や政治家」が元慰安婦の女性を傷つける発言をしないように求め,これに対してー

菅官房長官,岸田文雄外相は共に 3月8日,「日本政府の説明内容を十分踏まえておらず遺憾と受け止めている」と述べました。また,日韓合意への批判についても 「潘基文国連事務総長をはじめ米英など多くの国が歓迎している」として,「最終見解の内容は国際社会の受け止めとかけ離れており批判はあたらない」と指摘し,日本政府は最終見解の内容を遺憾として駐ジュネーブ代表部を通じて委員会側に申し入れを行ったと報道されました。

最終見解がどのように書かれているか興味があり,原文を読んでみました。

Un
この国連人権委員会のホームページの ‘Latest News’から見ることができましたが,辿り着くのはやや,厄介です。

Title
日本に関する15ページの見解書の 7,8ページに “Comfort women” について述べられていました。

A01A02A03
昨年12月の日韓両国の合意が,被害者を中心に配慮した最終的かつ非可逆的解決ではないと述べた上で,最後の部分で委員会としての勧告を箇条書きで示しています。
勧告内容は 次の通りです。(拙訳御免)

  (a) 指導者や政治家が責任を軽視するような声明を出すことにより 被害者を再び苦しめることがないことを保証すること; 

  (b) 被害者の恢復する権利を認めて,補償,満足,公式な謝罪,そしてリハビリのサービスを伴う,充分で効果的な救済と賠償をおこなうこと; 

  (c) 2015年12月の大韓民国との同意事項の実施において,政府が,被害者/生存者の視点に立って,彼らの真実,公正,および賠償金への権利を保証すること ; 

  (d) 教科書において「慰安婦」問題を適正にまとめ,歴史の事実として生徒と広く一般に客観的に示すことを保証すること; 更に 

  (e) 被害者と生存者の,真実,公正,補償の権利を保証するための,十分な協議に基づいた情報と対策を次の定例報告書に示すこと;

*この勧告部分に遣われる動詞 ‘ensure’は 「保証する」,「守る」,「確実にする」と訳せますが,ここでの強さは分りません。

(紹介 了)
*************************************

元慰安婦の証言,その他 過去の根拠のない情報,例えば  「クマラスワミ報告・付属文書」などを全て鵜呑みにした上での勧告であり,日本政府の説明や自ら確認した事実に基づいておらず,この国連組織の力量の限度と,誤った思い込みによる危うさを感じます。どのような基準と資格で選ばれた委員によって運営されているのか疑問です。

予め日本がチェックした協議用の「最終見解」では,皇位継承権が男系男子の皇族だけにあるのは女性への差別として 「皇室典範」の改正にも言及するという浅薄な女性差別観があって,日本政府が指摘して削除させたことでも,この委員会(委員)の知識・情報収集力・判断力などのレベルが分ります。
勧告には法的拘束力はないとのことですが,当たり前です。

尚,この日本に対する見解には,韓国外交省報道官も,「日本との協議では,被害者の意見が反映されるよう最善の努力をした」と報告書の内容に反論したとのことです。

| |

« 外務省ホームページで杉山さんの発言をー | トップページ | TVでの面白い発言(その17) »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 外務省ホームページで杉山さんの発言をー | トップページ | TVでの面白い発言(その17) »