長実雛芥子(ナガミヒナゲシ)は どこにでもー
4月から5月にかけて,土さえあればどこにでも咲いているオレンジ色の花を見かけます。
この花に気が付いて10年ほどになるでしょうか,急激に増えた気がします。
子供の頃には無かった(もしくは気が付かなかった)花で,どこから来た花だろうかと調べてみました。
「ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)」という地中海沿岸から中欧を原産とする外来種(帰化植物)とのことで,英語では ‘Long-headed Poppy’と言うそうです。
日本で 初めて発見されたのは 1961年,東京都世田谷区で,2007年には 沖縄県と青森県を除く全国で繁殖が確認されています。それほど 昔のことではありません。
日本には 輸入穀物に種子が混入して渡来したものと推測されています。
可憐な花ですが,一つの果実に 文字通り 芥子粒大(0.13mg)の種子が 1000~2000個入っており 他の植物を駆逐する繁殖力があるようです。
道路沿いに咲いた花からの種子が雨で流され,車のタイアに付着して運ばれているとの推測があります。
そのうち 在来種の雑草はなくなってしまいそうです。
もし,除草するなら 種子が出来る前に実施する必要があります。
少しでも種子がこぼれれば翌年も生えます。
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