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2016年9月22日 (木)

6年前の,あまり知られてない日本の演技派俳優は?

6年前の2010年3月25日付け ‘CNN Travel’に ‘Japanese actors who can actually act ’(「本当に演技ができる 日本の俳優」)の見出しの記事がありました。

書いたのは Jason Gray,映画関連の ジャーナリスト,翻訳家,コンサルタントで,書いた時点で日本在住10年とのことでした。

以下 拙訳と共に転載します。
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Japanese TV may be full of darling starlets and vapid male idols, but there is some real Japanese acting talent out there if you look in the right places

日本のテレビは 可愛い若手女優や無害の男性アイドルばかりのようだが,正しい見方をするならば,何人かの本物の演技タレントを見出せる。

If you've ever watched a Japanese television ‘dorama’,you may think that the stars' highly mannered -- and frankly terrible -- ‘acting’ is some sort of untranslatable Japanese aesthetic. Actually they are just terrible actors whose agencies are more interested in using them to endorse soft drinks and vacuum cleaners.

もしこれまであなたが日本のテレビ「ドラマ」を見たことがあるなら,スターのわざとらしい -率直に言えば酷い-演技が,ある種の翻訳不能な日本美学のように思えるかもしれない。
実際,彼らは,実にひどい俳優であり,彼らのエージェンシーは,俳優がソフトドリンクと電気掃除機のコマーシャルに使われることに,より多くの関心を持っている。

The good news, however, is that there are plenty of great actors in Japan who study their craft as diligently as anybody in the Actor's Studio. The bad news is that unless they're attached to the right management agency, they often don't even get a chance to audition, let alone appear in films of note.

しかし,良いニュースとして,日本には 「アクターズ・スタジオ」の誰にも劣らないほど勤勉に技術を磨いている多くの立派な俳優がいることがある。
悪いニュースは,彼らが適正な事務所に属していなければ,重要な映画に出演することは言うまでもなく,オーディションのチャンスを得ることさえできないことが,しばしばあることだ。

So we thought it's about time to reward the Japanese actors who don't get enough love in the Japanese media. Pressed to come up with a list of modern Japanese cinema's most skilled thespians, names like Ken Watanabe, Koji Yakusho, Rinko Kikuchi, Tadanobu Asano and Rie Miyazawa may come to mind. The following list, however, gives props to seven lesser-known names who care enough about their art to get under the skin of their characters, and into the hearts of the movie-going masses.

従って,私達は,そろそろ 日本のメディアに十分な愛情を得てない日本の俳優に報いる時だと思った。現代日本映画の最も熟練した役者のリストを作ろうとするなら,渡辺謙,役所広司,菊池凜子,浅野忠信 および 宮沢りえなどの名前を思いつくかもしれない。
しかし,次のリストの,あまり知られてない7人は,演技に心を配り,キャラクターで魅了し,映画鑑賞する大衆の心の中に入り込んでいる。

Shinobu Terajima
・・・・
Ryo Kase
・・・・
Sakura Ando
・・・・
Kazunari Ninomiya
・・・・
Masato Sakai
・・・・
Tae Kimura
・・・・
Yuriko Yoshitaka
・・・・

寺島しのぶ,加瀬亮,安藤サクラ,二宮和也,堺雅人,木村多江,吉高由里子

(転載了)
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演技力が軽んじられ,人気だけで 「ドラマ」に出演する者が多いことを嘆く,辛口の日本TVドラマ事情批評で,7人を,演技ができる俳優として紹介しています。
記事には 役者ごとに紹介文がありますが,省略しました。

ドラマを ‘drama’ではなく ‘dorama’と示しているのは,日本で使っている 「ドラマ」と言う言葉は 英語の‘drama’とは別物と言う意味なのでしょう。

(英語勉強)
get under someone's skin’:
   1. (人)の皮膚の下に入る。
   2. (人)の気[癇]に障る,(人)をひどく怒らせる,(人)をイライラ[ムシャクシャ・うんざり]させる,(人)を悩ませる,(人)を困らせる。
   3. (人)の心を強く捕らえる,(人)を魅了する,(人)をとりこにする,(人)に興味を起こさせる,(人)を感動でぞくぞくさせる。
     *2 と 3 を取り違えると危険です。

prop’(名詞の場合):
   1. 支え,支柱,支持者
   2. 頼りにする人
   3. 小道具,撮影備品 ◆【語源】 ‘property
   4. =‘propeller
   5. 《props》〈俗〉しかるべき敬意,適切な評価[称賛・感謝]◆【語源】 ‘proper respect’ または ‘proper recognition

highly mannered’:
    とてもわざとらしい,妙にもったいぶった[格好をつけた]

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