「この世界の片隅に」 を観た。
数十年ぶりにアニメーション映画を映画館で観ました。
11月27日に歴代邦画興行収入 3位となり,更に伸びつつあって 2位となるのは確実な 「君の名は。」 ではなく, 「この世界の片隅に」です。
最後に アニメーション映画を映画館で観たのは,いつで,何だったのかの記憶は確かではありませんが,はっきりしているのは 1958年(昭和33年)公開,日本初のカラー長編漫画映画 「白蛇伝」(東映)です。小学4年生だった私は,文部省選定のこの映画を,学校が引率する映画鑑賞会(名称 不確か)で観ました。
これが最後だったとすると,58年ぶりになります。
それまで 公開されていたアニメーション映画は 全て ディズニー製作のものだけだったでしょうが,それらを観た記憶はありません。ひょっとすると 「ピーターパン」を観たかも知れませんが ・・・ 。
因みに,1958年は実家が初のTV(白黒,14")を持った年でした。
「この世界の片隅に」を観たのは,住んでいる呉市が舞台なので,かつての呉の様子を知りたくて 呉市 唯一の映画館ポポロに行きました。
映画館に,舞台となる広島市と呉市のロケーションマップが置いてありました。
現在と変わらない風景・建物は,例えばー
・「下士官集会所」(現「海上自衛隊呉集会所」)
・長ノ木町の 「旧澤原家住宅・三つ蔵」
・呉駅から北東方面を望む「灰ケ峰」風景
・「海軍工廠大屋根(大和建造ドック上)」(現「ジャパン マリンユナイテッド(株)呉事業所」,クレーンは変わっているが,大屋根はそのまま)
など。
容易に現在との関係が分る風景は,例えばー
・「下士官集会所」から 「海軍病院」(現「国立呉医療センター」)に向かう坂道
・「海軍病院への階段」,および「海軍病院」と 「練兵場」(現「市民広場」)との間の道
・呉駅 (昭和20年7月の空襲で全焼した駅舎)
・堺川に掛かる「小春橋」
・「下士官集会所」の傍の呉線高架 「メガネ橋」付近
・すずが迷子になり,リンと出会う 関西(西日本?)一だったとされる遊郭・朝日廓,現・朝日町 「呉医師会病院」付近,40年近く前 会社の独身寮を出た後,この辺りに住んでいたことがあり,雰囲気を感じていた。
・灰ケ峰山麓(すずの嫁ぎ先)から 旧呉市内,休山,呉湾,江田島を望む風景
など。
地元の協力を得て 各種資料により 戦争中の呉が,かなり正確に描かれているようでした。
物語は 広島から軍港都市・呉に嫁いできた 「すず」を通して 戦時中の庶民の,普通の生活を描いています。
退屈で寝てしまうのではないかと観る前は心配していましたが,杞憂でした。
この原作漫画は,2011年8月15日に 「終戦ドラマスペシャル」として映像化され,北川景子,小出恵介,優香 出演で 日本テレビ系列で放映されて観たことを思い出しました。
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