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2016年12月14日 (水)

「海賊とよばれた男」を観た。

映画 「海賊とよばれた男」を観ました。

Photo
珍しく 日本映画です。11月末に観た アニメーション映画 「この世界の片隅に」を除いて,映画館で観た日本映画を遡ると 2014年の 「蜩ノ記」で,奇しくも 岡田准一さんが出演しています。

観る気になったは 原作のモデルとなった出光興産創業者の出光佐三さん(1885 ~ 1981)への興味と,監督・脚本・VFX 山崎貴が この映画で用いたと言う  「ALWAYS 三丁目の夕日」の3倍のカット数のVFXの完成度への興味,というところです。

ほぼ忠実に出光佐三さんの生涯を描いた物語のようで,羨ましい生き方でした。
戦後日本の復興への貢献と権威への反骨ぶりを改めて認識しました。

映画の中で描かれた 有名な出来事としては 1953年(昭和28年)の 「日章丸事件」(映画の中では 「日承丸」)があります。
メジャー・オイルの会社買収を蹴って,どこからも石油を買うことができないため,1951年にそれまでの英国石油資本から国有化を宣言したイランから石油を買い,運ぶというものです。
この時,イランの石油国有化を認めてない英国は中東に軍艦を派遣し,石油買い付けに来たタンカーの撃沈を国際社会に表明している状態での買い付けでした。

Photo載貨重量 1万9千トンの「日章丸」(映画内の「日承丸」)は 1951年に 当時の「播磨造船所」(相生市)で建造されたタンカーで,「播磨造船所」は 石川島播磨重工→IHI を経て 現在は ジャパン マリンユナイテッド(株)(JMU)になり,エンドロールに協力会社としてJMUの名前が挙げられていたので 資料提供を受けて 映画の中の 「日承丸」の船体,艤装はかなり正確に再現されているものと思います。ひょっとすると 映画の終盤で子供(曾孫?)が見ていたのは 「日章丸」の本物の模型かも知れません。

VFXは,どれがVFXによるシーンか分らないくらい,と言っても,東京大空襲で 無塗装の質感溢れる機体のB29爆撃機が焼夷弾を投下し,焼夷弾が空中で散らばって火を噴いて落下するシーン(焼夷弾がこのような散弾型とは知らなかった)など実写であるわけがないのでVFXでしょうが,良くできていました。
他に 上述の 「日承丸」,「B29を迎撃する双発戦闘機・屠龍(?)とその撃墜シーン」,「空襲後の焼けて,破壊された街並み」,「大連の満州鉄道本社ビルとその周りの風景と車」,「満州鉄道の機関車」,「歌舞伎座と本社ビル」 等々 ふんだんに興味をそそられるシーンがありました。

元陸軍中野学校教官(元陸軍諜報将校?)でGHQの通訳として登場し,後に社員となる武知甲太郎を演じる鈴木亮平さんの滑らかな英語の台詞に感心しました。「東京外国語大学外国語学部欧米第一課程英語専攻」卒とのこと,失礼しました。

(蛇足) この映画のTV CMのナレーションを何故か,1991年の不祥事(一般の会社なら懲戒解雇相当の暴行事件)で品性下劣さを露呈して,顔を見ずとも声を聞くだけで不愉快になる元NHKアナウンサー松平某氏がやっていますが,それには影響されませんでした。

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