2050年,日本の経済は?
ロンドンに本拠地をおく 世界的な 「プロフェッショナル・サービス・ファーム」(会計コンサルティング)である ‘PwC’(Pricewaterhouse Coopers)が 2017年2月に ‘The Long View / How will the global economic order change by 2050?’(長期予測/グローバルな経済秩序は 2050年までに どのように変わるか?)というタイトルの報告書を発表しました。
今後,どの国の経済がどの程度成長し,どの国の経済がどの程度衰退するかを予測しています。
略語 :
G7 : 先進国Gr. 「カナダ」,「フランス」,「ドイツ」,「イタリア」,「日本」,「英国」,「米国」
E7 : 進行市場国Gr. 「ブラジル」,「中国」,「インド」,「インドネシア」,「メキシコ」,「ロシア」,「トルコ」
GDP at PPP : PPP(Purchasing Power Parity :購買力平価)換算のGDP
GDP at MER : MER(Market Exchange Rate:市場交換レート )換算のGDP
下表 および 下図は 「Projected GDP rankings (at PPPs)」(PPP換算のGDP推定ランキング)で,現在(2015年)と比較して 2030年と2050年の推定Rankingを示しています。
日本は 2030年は 現在の4位をキープしますが,2050年には8位になると推定しています。
2050年に日本よりランキング上位と予想される国は 「中国」,「インド」,「米国」,「インドネシア」,「ブラジル」,「ロシア」,「メキシコ」です。
2016年から 20150年で,もっとも ranking を上げているのは ベトナムで,32位から 20位になっています。
G7諸国は,2016年から 2050年で 全ての国でランキングを落としており,下落が少ない順にー
「米国」:2位 → 3位, 「英国」:9位 → 10位, 「フランス」:10位 → 12位,
, 「日本」:4位 → 8位, 「ドイツ」:5位→9位, 「カナダ」:17位 → 22位,
「イタリア」:12位 → 21位
E7諸国は,2016年から2050年で 全ての国が,ランキング維持か,ランキングがアップしており,アップ・ランクが大きい順にー
「インドネシア」:8位 → 4位, 「メキシコ」:11位 → 7位,
「トルコ」:14位 → 11位, 「ブラジル」:7位 → 5位,
「インド」:3位 → 2位, 「中国」:1位 → 1位,
「ロシア」:6位 → 6位
尚,PwCが 2015年2月10日に発表した‘The World in 2050’では,2050年の日本の順位を7位としていましたが,2年経って 更に1位 落ちる予想になりました。新たに 日本より上位にランキングされたのは まさかの ロシアでした。
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