第89回アカデミー賞授賞式での粗相の後ー
NHK BSプレミアムで3月10日深夜,「第89回 アカデミー賞授章式総集編」を観ました。
2017年2月26日 ハリウッド,Dolby Theater で開催された授賞式で,受賞者,受賞作品を別にして,興味深かったのは(単純に言えば,面白かったのは),司会のコメディアン,ジミー・キンメル(‘Jimmy Kimmel’,1967~ )による,因縁(この件は米国人なら誰でも知っている話のようで,説明は長くなるのでここでは省略)のあるマット・デイモン(‘Matthew Damon’,1970~ )へのイジリの他は,何と言っても クライマックスの作品賞発表での プレゼンター,ウォーレン・ベイティーと フェイ・ダナウェイによる受賞作品の間違った発表でした。
間違いは,受賞者の書類を管理している会計事務所のスタッフが,既に発表済みの主演女優賞の封筒を渡したことに起因したと新聞で読みました。
間違いが分ってからの様子を見ましょう。
喋っている ジョーダン・ホロウィッツは 間違えられた 「ラ・ラ・ランド」のプロデューサーです。
「冗談じゃない。」の意味は 「これはジョークじゃない。」ということで 「冗談じゃない。そんなことが 認められるか。」ではありません。 プレゼンターのウォーレン・ベイティーに代わって 自ら 作品賞をプリントしたカードを示しています。
司会者 ジミー・キンメルの言う 「スティーブ・ハーベイ」は,2015年のミスユニバース世界大会の司会者で,優勝者を間違えて発表したコメディアンです。
これを観ていて思ったのは,司会をコメディアンがやるのは正解だということ。
厳粛に,間違いなく進行するなら すました司会者で構いませんが,何かあったとき,場を白けさせないで,歳上に対しても ツッコミを入れつつ(今回の場合,ウォーレン・ベイティーに対して),うまく 取り繕うのはコメディアン向きの仕事のようです。
その意味で,最近(でもない?)日本のTV番組の司会を所謂 芸人がやることが多い理由がわかりました。
それにしても 「ラ・ラ・ランド」のプロデューサー,ジョーダン・ホロウィッツは,事態の把握が早く,それからの対応が自然かつ紳士的で,頭のいい大人でした。
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