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2017年4月28日 (金)

“If you go to bed and there's no snow, ・・・ ”

木嶋 佳苗(現死刑囚)に対する,2009年に発覚した 「首都圏連続不審死事件」の裁判での検察側論告で,「窓の外には夜空が広がっている。夜が明けると,雪化粧になっている。雪がいつ降ったかを見ていなくても,夜中に降ったと認定できる。」との比喩を使って 状況証拠だけでも犯行を立証できると強調したことを新聞で読んだことがありました。

この時,裁判の論告らしからぬ文学的で洒落たことを言う検事だと感心した覚えがあります。

最近,民放のBSで,ニクソン大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件を暴いた ワシントン・ポストの二人の記者の手記を元にした映画 「大統領の陰謀」(‘All the President's Men’,1976)を観ていて気が付きました。

ロバート・レッドフォード(‘Robert Redford’,1936~ )演じる社会部記者 ボブ・ウッドワードと ダスティン・ホフマン(‘Dustin Hoffman’, 1937~ )演じる同僚記者 カール・バーンスタイン との会話シーンで ウッドワードが次のように語っています。

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If you go to bed at night and there's no snow on the ground, and you wake up and there's snow on the ground …
you can say it snowed during the night,
although you didn't see it.

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If we can't prove the fifth is Haldeman, we're wiped out.
Everything in that campaign is done with his approval.


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Everybody who works under Haldeman does so with his knowledge.
Everybody is under Haldeman except the president.


「大統領の陰謀」は今まで 何度か観ていますが,この台詞の印象はありませんでした。

直訳すると 「寝るとき雪が積もってなくて,起きて雪が積もっていれば,雪が降っているのを見てなくとも 夜中に雪が降ったと言える。

検事さん,この映画を観ていて,状況証拠しかない事件の論告で,いつか使ってやろうと考えていたのでしょうか。

弁護側としては 「否,誰かが トラックで雪を運んできてばら撒いた可能性も否定できない。」としか抗弁できず,これは 実施者,目的などを考えると常識的には考えられないと,簡単に否定されそうです。ただ,裁判においては 「非常識であること」が 否定する根拠として認められることは難しいかも知れませんが・・・ 。

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