映画の中の‘Hartmann Luggage’(その2)
民放BSで SFホラー映画 『スピーシーズ 種の起源』( ‘Species’,1995)を観ました。
宇宙の果ての知的生命体から送られてきたDNA情報を人類のDNAと組み合わせることによって誕生した少女 ‘Sil’が 研究所から逃げて 列車に乗り込む前に,降車客のバッグを積んだ ‘Luggage Carrier’から ひとつのバッグを盗みます。
‘Hartmann Luggage’の かつての‘4400 Series / Walnut Tweed Fabric / FC4’でした。
三越が輸入代理店時代のカタログ(1993年)にあります。
1998年のカタログはー
このバッグが 最後に載ったカタログは 1998年で,円高の影響があったのか \58,000 でした。
映画が公開されたのが 1995年なので,この時代,米国では それなりのステータスがありながら,ポピュラーな鞄だったと思われます。
五木寛之さんは このシリーズの愛用者で, 「旅のヒント」(初版 2004年)の表紙は 4400のスーツケース(Pullman), 21” あるいは 26” と思われます。
この本は 文字通り 旅に関する注意事項などが書かれていますが,「失敗しないためには人知れずいろいろ気を遣っているわけである。」とあって,「・・・ ただ 国際線に乗る場合,預ける荷物に受付の女の人が行先と引換えのシールを貼るとき,預けたひとは,その手許までしっかり見ているだろうか。剥がれそうになっていたり貼り損ねたりすると,荷物はなくなる危険性が高い。」とあります。
(尚,本文中の写真説明に ‘HARTMAN’とあり,‘N’が欠けています。)
この本を読む前ですが,ロス・アンジェルス経由でヒューストンに行ったとき,危ない経験をしたことがあります。
入国審査をロスで済ませ,荷物を預け替えるとき,鞄に付けた行先シールが ‘HOU’(ヒューストン)ではない(‘ATL’か‘DEN’だったか忘れましたがー)のに気が付き,“It's wrong,wrong destination!” と言って ベルトに乗る寸前に 止めて 指摘し,貼り換えてもらったことがありました。アトランタかデンバーに運ばれるところでした。剥がれそうか否か以前に,行先が正しいかの確認が必要です。
相手を信用している雰囲気を醸し出しながら,常に気を配り,他人を信用しないのが旅の基本です。
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