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2017年6月17日 (土)

2017 World Press Freedom Index

パリに本部を置く 非政府組織 「国境なき記者団」 (‘RSF:Reporters Sans Frontièresin French, ‘RBF:Reporters Without Bordersin English ) が,4月に ‘2017 Worldwide Press Freedom Index/Ranking’(世界報道自由度ランキング)を発表しました。

2002年以降,14の団体と 130人の特派員,ジャーナリスト,調査員,法律専門家,人権活動家らが,50の質問に答えることにより 各国の報道の自由度レベルを評価する指標が作成され,ランキングが決定されています。(対象国数:180)

この Indexは,ジャーナリストにとっての自由度のレベルで,180カ国をランク付けするもので,多元的共存の評価,メディアの独立,法的枠組みの質,各国のジャーナリストの安全などに基づく メディアの自由状況の寸評(snapshot)です。
たとえ政府がその国のランキングに 明らかに,大きな影響を及ぼすとしても,公共政策へのランク付けはしません。
又,各々の国のジャーナリズムの品質の指標ではありません。

Japan_10_years2017_results

上左表は 日本の10年間のランキングと5年間の Index です。
上右表は 今年(2017年)の Top 10G7+韓国,中国の世界のランキングと Index を示しています。

日本は Index が去年より やや悪くなっていますが,ランキングは去年と同じ72位(180ヶ国中)で,G7 中では 最下位です。

日本の Profile として ‘The threat from Shinzo Abe’(安倍晋三の脅し)の見出しで,下記の記述があります。
拙訳と共に 転載します。

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Media freedom in Japan has been declining ever since Shinzo Abe became Prime Minister again in 2012.

安倍晋三が 2012年に 再度 首相になって以降,日本の報道の自由度は低下している。

What with controversial dismissals and resignations, growing self-censorship within the leading media groups and a system of “kisha clubs” (reporters’ clubs) that discriminate against freelancers and foreign reporters, journalists have difficulty serving the public interest and fulfilling their role as democracy’s watchdogs.

主要なメディア・グループ内での論争の的となる解任と辞任,強まる自主規制,更にフリーランサーと外国人リポーターを差別する「記者クラブ」システムによって,ジャーナリストは公共利益の提供と,民主主義の監視役としての彼らの役割を果たすことが難しくなっている。

Many journalists, both local and foreign, are harassed by government officials, who do not hide their hostility towards the media. Members of nationalist groups on social media also intimidate and harass journalists who dare to question the government or tackle “controversial” subjects.

国内外の,多くのジャーナリストが,メディアに対する敵意を隠さない官僚によって嫌がらせを受けている。
ソーシャルメディアの民族主義のグループのメンバーは,政府に敢えて質問したり,「論争の的となる」主題に取り組むジャーナリストを脅迫したり,嫌がらせしたりする。

Despite UN protests, the government continues to refuse any debate about a law protecting “Specially Designated Secrets,” under which whistleblowers, journalists, and bloggers face up to ten years in prison if convicted of publishing information obtained “illegally.”

国連の抗議にもかかわらず,政府は,内部告発者,ジャーナリスト,ブロガーが 「違法に」入手した情報を公表した罪で懲役十年未満の刑を科される 「特別指定秘密」を保護する法律についての議論を拒否し続けている。

(転載了)
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「記者クラブ」に関しては 以前から問題にされていますが,運営主体は大手メディアであり,役所内に設置される便宜(場所代,光熱費など)を図ってもらっている実態もあって,国(政府)の問題というより,大手メディアが既得権にしがみついている感が強く,大手メディア自身が正すべき問題と思われます。
自主規制も 本質的にはメデイア自身の問題でしょう。
権力と闘わずして(首相の脅しで) 自らを規制するなど メディアと呼ぶに値しません。

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