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2017年9月16日 (土)

2017年,日本の好感度が上昇 ・・・

恒例の,BBC World Service による 2017年度 「世界に良い/悪い影響を与える国」(The Country Ratings Poll が 7月3日に発表されました。
BBC World Service が 2016年12月から 2017年4月にかけて 19ヶ国,17,910人に ‘whether their influence in the world is “mostly positive” or “mostly negative.”’の質問によるアンケート実施結果です。
前回の発表は 2014年6月3日だったので 3年ぶりの調査でした。

調査対象国は EUを含め 17ヶ国で,2014年の調査報告と同じですが,アンケート調査の実施対象が,前回(2014年): 23ヶ国,24,542人,前々回(2013年):25か国,26,299人 だったので 年々 少なくなっています。
  今回の調査参加国を下図に示します。

Participating_countries
前回までは 調査対象国は,ほぼ調査参加国に含まれていましたが,今回は,調査対象国である,例えば 日本,韓国,南アフリカ,イスラエル などに対してはアンケート調査を行っていません。
(韓国は 日本をNegative とする2国のうちの1国なので 日本の評価に好影響を与えていると思えます。)

World_2017

今回の調査結果の好感度で,日本は,カナダ,ドイツに次いで 3位でした。

Japan_4_years_results過去3年の結果と共に 右表に示しています。

1位だった 2012年と比べると,‘Mostly Positive’ 58% が56%,‘Mostly Negative’ 21% が 24% と及ばないまでも 近い値になっています。

Japan左図は 日本を,各国がどのように評価したかのグラフです。

マイナス評価(‘Mainly Negative’が ‘Mainly Positive’より多い)の国は 「中国」 のみです。
(今年は 調査国に 「韓国」がないので・・・ 。)

過去の (‘Mainly Negative’が ‘Mainly Positive’より多い)の国は ー

2014年は 「中国」,「韓国」,「ドイツ」,「インド」,
2013年は 「中国」,「韓国」,「ドイツ」
2012年は 「中国」,「韓国」

でした。

今となっては 2014年まで 何故 「ドイツ」と 「インド」の好感度が低かったのか不思議です。

ドイツの ‘Mainly Negative’は 2014年の46% が 13%に,大幅に減少しています。

日本を ‘Mainly Negative’と評価した割合が大きい国を挙げるとー
    中国:75%,スペイン:36%,トルコ:32%,英国:30% です。

日本を‘Mainly Positive’と評価した割合が大きい国を挙げるとー
    1位:オーストラリア 78%,2位:カナダ 77%, 3位 :フランス:74%,4位 ブラジル: 70%,5位 英国,米国 65% となっています。

調査報告における日本に関する記述を拙訳して次に示します。

*************************************

日本の世界への影響の評価は全体にポジティブで,2014年から大きく改善され,2013年に始まった突然の悪化(abrupt deterioration) は止まった。2014年と2017年に調査された18の調査国の平均で,ポジティブな評価は6ポイント増加して56%となり,ネガティブな評価は 4ポイント減少して24%になった。

日本は,現在,3番目に 世界に良い影響を与える国と見られている。
調査が行われた19ヶ国は,スペイン(意見が割れている)と中国(強いネガティブ)の例外を除けば,日本の世界への影響はポジティブとしている。

アジアの国々による 日本の評価は一定ではない。
オーストラリアは,日本を評価した全ての国の中で最も好意的であり,ネガティブな意見が12ポイント減少して 17% に落ち,ポジティブな格付けは 19ポイント増加して 78% となっている。

インドネシアも又,好意的に見ている国であるが,ポジティブな意見は 2014年より 13ポイント 落ちて 57パーセントになった。それでも,日本の影響をネガティブと考えるインドネシア人の割合は,17%で 相対的に低く安定している。2014年,インドと中国は 調査が始まった2006年以来 ポジティブな意見は最低だったが,今年は改善された。

インドは,ポジティブな意見は27% から 45% まで上昇し,ネガティブな意見は 29% から 17% まで低下した。2014年には意見は割れていたが,現在 インド人の,世界における日本の役割の見方は明確にポジティブに傾いている。パキスタン人も同様な見方をしており,未回答者の割合は高いが,ポジティブな意見は38% ( 8ポイント低下)である一方,ネガティブな意見は 20%で安定し,42%が未回答である。

中国人による評価は,アンケートに参加した国のうち,ポジティブな意見が最低であり続けるが,ネガティブな意見は,2014年より,15ポイント減少し,90% から 75% まで落ちた。日本の影響をポジティブと考える中国人の割合は,17ポイント増加し,22% まで増大した。

ヨーロッパでは,評価は フランスと英国が 最もポジティブである。フランスでは,ポジティブな意見が強くなり,16ポイント増加して 74%となり,ネガティブな意見は,13ポイント減少して 21% に落ちた。英国のポジティブな意見は 65% で不変であり続け,一方,ネガティブな意見は 6ポイント増加して 30% になった。

ギリシャとドイツは,日本の世界への影響を 同じように見ており,ポジティブな意見は ギリシャが 52%,ドイツが 50%であるが,ドイツの見方は好転しており,ポジティブな意見は,22ポイント増加し,ネガティブな意見は 33ポイント減少し 13パーセントまでに低下している。

2013年と2014年に,ドイツは 2006年に調査を開始して以来 初めて 日本への最もネガティブな見方を示したが,状況は大きく逆転し,現在はもっとも好意的である。しかし,スペインは,ヨーロッパにおける この一般的な見方を崩している。

スペインの,日本へのネガティブな意見は 7ポイント上昇して36% となり,ポジティブな意見は 7ポイント減少して 36% となっている。この明確な二極化で,スペインは 2014年のポジティブな傾向だった見方から,現在,意見が分裂した状態に変化している。

ヨーロッパ周辺では,トルコの回答者の半分(10ポイント増加して 50%)が 日本を好意的に見ているが,それに比例して ネガティブな意見が 14ポイント増加して 32% となった。
ロシアによる評価は,安定しており,全般に ポジティブであり,好意的な見方が半分弱(45%),ネガティブな意見が やや増加して 16% である。

北アメリカでは,日本の影響への好意的な見方は,特に カナダで増加し,調査されたすべての国の中で,オーストラリアに次いで 2番目に好意的な意見を持っている。
ポジティブな意見は19ポイント増加し 77%に,ネガティブな意見は18ポイント低下し,12% になっている。

日本への好意的な見方は,過去の全ての調査年より広まっている。
米国の回答者の,日本の世界への影響度の見方は安定しており,2/3 (65%)がポジティブな意見であり,約4分の1(23%)がネガティブな意見を持っている。

ラテンアメリカでの 日本の影響の見方は好意的である。ブラジルでは,ポジティブな意見は 70% で安定し続けており,ネガティブな意見は 15パーセントで わずかに低下した。
メキシコのポジティブな意見は 38% から 59% にかなり増大した一方,ネガティブな意見は 23% で変化してない。ペルーにおいても 同様であり,ポジティブな意見は 56% で大きな変化はなく,ネガティブな意見は 6ポイント増加し,25% に僅かに増加した。

アフリカでは,ケニア人とナイジェリア人は,世界への日本の影響に関し,ほぼ同一の見方をしており,それぞれ 58% および 57% が,ポジティブな意見を示している。
しかし,ケニアでは 13ポイント この割合が増加しているが,ナイジェリアは15ポイント減少した。ナイジェリア人は,また,2014年と比較してネガティブな意見が増えている(15ポイント増加して 24%)が,ケニアは この割合は 22%で 安定している。

*************************************

日本の世界への良い影響度,もしくは 好感度は 相当 高く見られているようです。

Usa_4_years_results_4今回の調査報告で 興味深いのは 米国に対する評価で,「世界に悪い影響を与える国」が 「良い影響を与える国」に勝っています。

上表に示すように 米国を 「世界に良い影響を与える国」との評価は徐々に減り,「悪い評価を与える国」との評価が増え,今回,逆転しました。

Usa_2左図は 今回 米国を,各国がどのように評価したかのグラフです。

ポジティブな意見が,ネガティブな意見より多いのは 「自国(USA)」,「ナイジェリア」,「ケニア」,「インド」のみで,自国を除いた世界の平均で 「ポジティブな意見」:34%,「ネガティブな意見」:49% で 現在,米国は 「世界に悪い影響を与える国」と考える人が多いとの結果です。

前回(2014年)までは 何とか 「世界に良い影響を与える国」が 「悪い影響を与える国」より勝っていましたが,トランプ大統領になって 初めて 逆転し,「世界に悪い影響を与える国」と見做す人が多くなったようです。

いずれにせよ,トランプさんを大統領に選んだ米国に,世界は疑問を持ち始めたということでしょう。

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