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2017年9月 5日 (火)

世界の核兵器事情(ストックホルム国際平和研究所 発表)

9月3日,北朝鮮が6回目の核実験を実施しました。
北朝鮮のなりふり構わない ICBMの開発と核兵器の実験が着地点の見え難い問題になっています。

ここで 世界に何発の核弾頭が存在していると見られているのか調べました。

世界の核兵器の保有状況については ‘STOCKHOLM INTERNATIONAL PEACE RESEARCH INSTITUTE’(ストックホルム国際平和研究所)による 2107年7月3日付けの報告がありました。

Disribution_map上図は核保有国 9ヶ国の核弾頭保有数(:10個)を示しています。

下記に拙訳を転載します。
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Global nuclear weapons: Modernization remains the priority
世界の核兵器:近代化の優先度を維持

(ストックホルム発,2017/7/3) ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は,今日,世界の核兵器量(world nuclear arsenals)の現在の傾向と開発に主眼を置いた,年次核兵器データを発表する。

世界の核兵器の全体数は減少し続けているが,全ての核兵器保有国が,核兵器の近代化プロセス(the process of modernizing their nuclear arsenals)を図っており,予測可能な将来に対して放棄するつもりがないことを データは示している。

2017年の初頭,9ヶ国-米国,ロシア,イギリス,フランス,中国,インド,パキスタン,イスラエル,および北朝鮮は 約4,150の核兵器弾頭を実戦配備(operationally deployed nuclear weapons)している。

すべての核弾頭(nuclear warheads) を合計すると 約14,935 であり,去年(2016年)初めは 15,395 だった。(Table 1 参照)。

World_table

* 「配備された弾頭」(Deployed warheads)は,ミサイルに搭載している,あるいは,実戦用として基地に配備されている弾頭を指す。
** 「他の弾頭」(Other warheads)は,予備として保有している,あるいは,廃棄され解体を待つ弾頭を指す。

全ての推定値は概算値であり,2017年1月時点値である。全体の数値は,与えられた範囲内での推定最大値であり,北朝鮮のデータを含まない。(ソース:SIPRI年鑑 2017)

Nuclear weapon reductions slow down,investment levels rise
核兵器縮小は鈍化し,投資レベルは上昇

世界の核兵器全体の数の減少は,主に,ロシア と 米国に起因しており,両国は戦略的核武器の保管量を更に減らそうとしているが,全核兵器の約93%を占めている,

しかし、2011年以来の両国間の「新戦略攻撃兵器削減と制限の方法に対する条約」(Treaty on Measures for the Further Reduction and Limitation of Strategic Offensive Arms (New START))の実施にも拘らず,削減のペースは依然として遅い。同時に,ロシアと米国は,大規模で高費用の核近代化プログラムを運用中である。

例えば,米国は,2017年から26年にかけて 4,000億ドルをかけて,核の力を維持し,総合的に更新する計画である。いくつかの予測では,これからの30年の間に,米国は核兵器の近代化プログラム(nuclear weapon modernization programme) に 1兆ドルをかけることを示唆している。

『米国が使う費用の,計画された増加は予想外ではない』 と,SIPRI のアソーシエイト・シニア・フェロー ハンス・クリステンセンは語った。 『現在の米国政権は,バラク・オバマ大統領により発表された,野心的な核近代化計画を継続中である。』

他の核兵器保有国は,ずっと数が少ないが,新しい核兵器発射システムの配備を終えている,もしくは そうする意志を宣言している。中国は,焦点を その核兵器保有量に質的な改良を加えた長期的近代化プログラムを始めた。

インドとパキスタンは,核兵器貯蔵量を拡大し,ミサイル搭載機能を発展させている。北朝鮮は,約10~20の核弾頭用に十分な核分裂材料を持っていると推定され,最近の推定で増加している。

北朝鮮は,2016年に,前例のない多くの種類のミサイル・システムの飛翔試験を実施しており,様々な結果を得ている。

『核兵器禁止条約(treaty banning nuclear weapons)に関する国際的対話の最近の進展にもかかわらず,長期の近代化プログラムは9ヶ国全てで進行中である。』と,SIPRI上級研究者 シャノン・カイル(Senior Researcher Shannon Kile)は語った。『これは,これらの国が 予知できる未来のために核兵器保有を放棄するつもりがないことを示唆している。』

(転載了)
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