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2017年9月 8日 (金)

海上自衛隊がアジア最強の海軍である理由。

最近の北朝鮮動向の混乱に乗じて 中国の尖閣諸島 上陸・侵略の虞ー の報道を見ました。

中国は その前に,‘THE NATIONAL INTEREST’(Oct.16,2016)に 掲載された ‘Sorry, China: Why the Japanese Navy is the Best in Asia’(「中国には悪いがー 日本の海軍がアジア最強の理由」)の見出しの記事をよく見ておくのがいいでしょう。

(‘THE NATIONAL INTEREST’:米国ワシントンD.C.に拠点を置く ‘Center for the National Interest’(旧ニクソンセンター) から発行されている隔月刊の外交専門誌。名誉会長はヘンリー・キッシンジャー。発行部数は1万部。現実主義的な立場に立った論調で知られ,国際的な社会・文化・経済・歴史の差異に注意を払った編集方針を採る。・・・ Wikipedia より)

以下 拙訳して転載
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アジア最強の海軍は114隻の艦艇と 45,800人の志願兵を有する。
高速で,強力な駆逐艦,最新のディーゼル発電機駆動攻撃潜水艦,戦車や他の陸上部隊を運搬する水陸両用艦から成る大きな艦隊を持っている。
潜水艦を狩り,侵略艦隊と対決し,敵弾道ミサイルを撃ち落とすことができる艦隊である。この軍事力にも拘らず,これは実のところ 海軍ではなく,公務員が武装した一群(armed cohort of civil servants)である。

技術的には,日本の海上自衛隊は,武力に対する憲法の限界を克服するように意図した「自衛力」である。そしてアジアで最強の海軍である。

海上自衛隊の主な構成は 46隻の駆逐艦(あるいはフリゲート艦)の艦隊であり,これは イギリスとフランスが保有する艦艇を合わせた数より多い。護衛艦隊として組織され,日本の海軍(tin-can navy)は,国を侵略から防ぎ,領土を奪還し,シーレーンを確保する目的で組織されている。

日本の水上戦闘艦として最も強力なのは「こんごう型」のイージス艦である。4隻のイージス艦ー 「こんごう」,「きりしま」,「みょうこう」,「ちょうかい」は 旧日本海軍の戦艦と巡洋艦の名前を踏襲しており,これらの名前は 一時期避けられていたが,第二次世界大戦の記憶が薄れるにつれて,より一般的になった。

駆逐艦「こんごう」は 全体配置,兵装を オリジナルの米海軍アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦(U.S. Navy Arleigh Burke–class Flight I destroyers)をベースにしている。
バーク級のように,艦の心臓部は,複数の空からの脅威に対し 追跡し,迎撃する能力を持つイージス・システムである。これは 弾道ミサイルから日本を守るシステムであり,2隻の金剛クラスで国土のほぼ全域を防御することができる。

駆逐艦としての兵装は,主に防御用であり,90基の Mark 41垂直発射ミサイル・サイロが前後のデッキに分かれて配置されている。金剛クラスは,SM-2MR 対空ミサイル(SM-2MR air defense missiles)と 弾道ミサイル迎撃用SM-3ブロックIBミサイル(SM-3 Block IB ballistic missile interceptors)が装備されており,後者は すぐに新しいブロックIIAバージョンと取り替えられる予定である。これら駆逐艦には,又,5インチ主砲,8基のハープーン対艦ミサイル,6筒の対潜水艦魚雷発射管,および2基の20ミリ ファランクス近接防御システムCIWS(twenty-millimeter Phalanx close-in weapon systemsが装備されている。

他の恐るべき日本の艦艇は 護衛艦 「いずも」である。
満載排水量 27,000トンで 全長 800フィートを超える。「いずも」は全通飛行甲板を持ち,飛行管制のためのアイランド,航空機用エレベーター,艦全長に亘る格納庫を備える。

伝統的空母のように聞こえるが,日本はあくまで 「ヘリコプター搭載駆逐艦」と主張している。「いずも」は固定翼ジェット戦闘機を積めないが,14機のヘリコプターを積める。
これらのヘリコプターと それらの任務は 変更可能で,対潜水艦戦から掃海作業,ヘリコプター攻撃に対応できる。これにより 「いずも」を種々の任務に対応可能な柔軟なプラットフォームとしている。現在,このクラスの2番艦「かが」が建造中である。

日本の潜水艦戦力は もうひとつの,海上自衛隊の主要な要素である。
日本は増大する中国海軍に 22隻の潜水艦を建造し,数で対抗している。
潜水艦隊は 古い「おやしお」型と 新しく,強力な 「そうりゅう」型から構成される。

水中排水量 4,100トンの 「そうりゅう」は 第二次世界大戦時の 「伊-400」型(水中排水量 6,450トン)以来 日本で最大の潜水艦である。
この潜水艦には,最長 2週間,静かに水面下で活動する動力を供給できるスターリング非大気依存独立推進システム(Stirling air independent propulsion systems)が装備され,浮上して13ノット 潜水して 20ノットで走る。

「そうりゅう」型は 6筒の 533mm 艦首魚雷発射管を備え,20本の89型重量型ホーミング魚雷と米国製サブ・ハープーン対艦ミサイルを発射できる。
又,多くの海峡への侵入を防ぐための機雷の敷設もできる。

日本はさらに,3隻の「おおすみ」型 戦車揚陸艦を有している。130メートルに及ぶ全通飛行甲板を備え,小型の空母のように見える。しかし,「おおすみ」型には艦載機用エレベーターと格納庫はなく,空母に見えるだけである。「おおすみ」型は,日本の主要な島の間で陸上自衛隊の戦車を迅速に移動させ、各島の侵入に対して防御を補強することをねらいとしている。

「おおすみ」型は,1,400トンの貨物,10式 または90式戦車14台,1,000人の地上部隊兵士を搭載できる。又,凹型甲板(well decks)を備え,米国の設計によるLCACホバークラフトを積んでおり,重装備を積んで岸に運ぶことができる。この能力は,日本の新たなダイナミックな防衛戦略の観点から,特に有用であり,新戦略は,仮想敵国(hypothetical enemy)によって,占領された島嶼の陸海作戦部隊による奪還能力を追求している。

日本の海上自衛隊が,何故 アジア最強の「海軍」と言えるのかの最後の理由は?
2011年3月11日,北日本沿岸をマグニチュード 9の地震が襲った。海上自衛隊横須賀地方総監部の高嶋博視総監はただちに,海上自衛隊の臨時総司令として,北部の全ての利用可能な艦艇を震災地に向かわせた。最初の艦は 地震発生後わずか45分で出航した。その他の17隻も 救援物資を搭載して 18時間以内に出航した,いくつかの艦は一部の召集できたクルーのみしかいなかった。事前通知のない状況下で,艦隊をすばやく出撃させたこの能力は,おそらく 自衛隊のプロ意識と効率性を示す,真の評価といえる。

(転載了)
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過大か,過少か,適正か?
この評価に対する評価はよく分りませんが,「簡単には侵略させないですよ。」との意思表示は理解してもらえるでしょう。

この評価に慢心せず,中国や韓国の非難に屈せず,GNP 1%枠に拘らない,周辺国の状況を合理的に調査・分析した結果に基づく最新の自衛力・システムの維持が必要です。

因みに 各国の対GDP 軍事費(2016)はー
   フランス:2.29%,英国:1.89%,ドイツ:1.19%,韓国:2.65%
   (byStockholm International Peace Research Institute’)
です。

尚,尖閣諸島を侵略された場合,奪還に向かう部隊は 米海兵隊の自衛隊版 「水陸機動団」(陸上自衛隊内に2018年3月創設予定。3個連隊,3,000人規模予定。)になるようです。
既に侵略され,不法占拠されている竹島の奪還に対しても当然有効です。

国には国民の生命と領土を守る意志と具体的手段の確保が必要です。

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