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2017年12月10日 (日)

「同級生ですが クラスは違います。」 “!?”

12月7日,奈良県生駒市で 小学2年生の女児が刺される事件が発生しました。

同夜のTV ニュースで,現場からのライブで 記者が伝える中,「容疑者の息子は被害者の同級生ですが,クラスは違っています。」 と言い,「おや?」と思いました。

「クラスが違う同級生」 は,私の思っている定義と異なっていました。
そのような「同級生」の遣い方をする人がいることは知っていますが ニュース番組で聞くとは思っていませんでした。

ところがー
翌日,他のメディアが どう伝えているかを見ると,朝日新聞のみが 「同学年」と報道し,他の新聞,TVは全て 「同級生」でした。
すなわち,ほとんどのメディアが,正しい情報を得ているとして,「同じ学校の同じ学年」の児童を 「同級生」と報道していました。(ひょとすると 警察が「同級生」と発表したから?)
少なくとも 新聞は 「毎日」,「産経」,「読売」とも 「同級生」と書いていました。
但し,「読売」は 見出しに 「同級生」と書き,本文には 「同学年」と書いていました。

いつの頃からか このような「同級生」の遣い方が やや一般的になり,中には 「同い年」,「同学年」までを 「同級生」と,意味を更に拡張して言う人もいるようです。

私のように 頑なに(?) 同じクラスの児童・生徒・学生を「同級生」,同じ学年のそれら(卒業生)を「同学年」,「同期生」,同じ学校のそれら(卒業生)を「同窓生」 と考えている人もいるようですが,この定義に対して 「論理的におかしく,誤りだ」と 論陣を張っている人もいます。

その方の論によれば 「進級」,「飛び級」,「上級生」,「下級生」と言うように 「級」は グレードを示すのであって これらに「(同じ)クラス」の意味はなく, 「同学年生徒・児童」を 「同級生」と呼ぶのが正しく,同じクラスの生徒・児童のみを 「同級生」というのは誤りだそうです。
「クラスメートだけが同級生いうのは同級生レイシストだ」 とまで書いていました。

自論に適合する例のみを挙げて自論の正しさを主張する手法はありがちで,挙げられてない,不適合な例に思いが至らぬと,なるほどと騙されがちですが,簡単にその手に乗ってはいけません。

この方が “classmate” を日本語にすると 「同じクラスの児童/生徒」となって,「同級生」はもちろん,「級友」とも言わないのでしょう。

確かに 「級」は “grade” や “degree” を示しますが,“class” を意味することもあります。

すなわち,「学級」(学級会,学級委員,学級担任,学級編成,学級崩壊,複式学級,学級対抗戦),「級長」,「級友」 という,「級」が クラスを意味する言葉が存在し,「同級生」(= “classmate”: member of the same class)は この遣い方という考え方もあります。

さて,どうしたものでしょう?

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