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2018年1月25日 (木)

見出しに見る「勘違い」(その344)

「慰安婦問題 『日本の心こめた謝罪が完全な解決』=文大統領」  2018/1/10 聯合ニュース・日本語版
   ‘韓国の文在寅 大統領は1月10日,青瓦台(大統領府)で開いた新年の記者会見で,韓国政府が旧日本軍の慰安婦問題を巡る日本との合意の破棄や再交渉を求めない方針を発表したことに関する質問を受け,「日本が真実を認め,被害者に真の謝罪をし,それを教訓に国際社会と努力することが慰安婦問題の解決だと思う」と述べた。
   文大統領は 「日本が心をこめて謝罪してこそ(被害者の)おばあさんたちも日本を許すことができ,それが完全な慰安婦問題の解決だと思う」と指摘。その上で 「政府が被害者を排除し,条件と条件をやり取りして解決できる問題ではない」として,「前政権で両国政府が条件をやり取りする方法で被害者を排除し,解決を図ったこと自体が間違った方法だった」と強調した。また,「従来の合意を破棄し,再交渉を求めて解決できる問題ではない」との考えを示した。’
との報道です。
   何をふざけたことを言っているのでしょうか。国内向けに言ったことは そのまま日本に伝わることが分っているのでしょうか。
   謝罪を含めて解決済みであり,日本は韓国の合意事項の履行を待つだけです。合意を破棄しなければ 守ったことになると考えていたら大きな間違いです。
   合意通りの履行がなければ,あるいは,合意内容を否定すれば 破棄と同じです。
   日本は,今後 日本がなすべきことは何もない,と明確に表明しています。そもそも,そういう合意です。

「【社説】弥縫で終わった慰安婦合意波紋,このために大騒ぎしたのか」  2018/1/10 中央日報・日本語版
   ‘屈辱外交という批判を呼んだ12・28 韓日慰安婦合意問題が結局,あいまいな形で結末を迎えることになった。韓国政府は昨日,慰安婦合意に決定的な問題があると述べながらも,廃棄や再交渉は要求しないことにした。康京和 外交部長官は 「慰安婦被害者の意思が反映されていない合意は真の解決にならない」と指摘した。その一方で「2015年の合意は両国間の公式合意だったという事実も否認できない」と説明した。
   我々は最初から韓日関係が回復不能になるため合意を絶対に破棄してはならないと主張してきた。政府が悩んだ末に現実的な選択をしたのは幸いだ。
   ・・・ 政府は日本側の謝罪が不十分だとして我々の予算で10億円を作り,処理案を協議するという立場だ。しかし日本がこれを受け入れるはずはない。実際,河野太郎外相は発表直後,「合意を履行しないのは受け入れられない」とし,抗議すると述べた。
   その間,政府のアマチュア的な対応で得たものがあるのか。専門家らは合意を破棄する場合に生じる副作用を繰り返し警告した。それでも文在寅 大統領と康長官は慰安婦被害者と会い,合意を破棄するような動きを見せた。日本の感情は悪化するだけ悪化し,韓日関係は最悪に向かった。
   ・・・ 相手がいる外交でこのような一方的な対応がどんな副作用を生むのか、今からでも政府は悟らなければいけない。’
と書いています。
  まだ 具体性のない要求が日本に対してあるようですが,それなりの覚悟はあるのでしょうか。
  この記事で使われた「弥縫(びほう)」(:一時的にとりつろう,一時的に間に合わせる)という言葉を 70年近く生きてきて初めて知り,自らの浅学さを恥じました。
   ハングルで示す朝鮮語として この言葉が存在するのでしょうか?漢字で見ても難しいのに音だけでは・・・ 。

「慰安婦問題,日本が誠意を見せて謝罪してこそ完全解決」  2018/1/11 中央日報・日本語版
   (内容省略)
   ほとんど恐喝で,これを相手にしてはいけません。

国内問題の解決を外国に求めてはいけません。

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