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2018年2月 8日 (木)

2018 Innovation Ranking,日本は 6位。

Bloomberg’が 2018/1/23付けで 2018年の ‘Innovation Index’を “Singapore Soars Up Innovation Rankings, U.S. Falls Out of Top 10”(「シンガポール,‘Innovation’ランキングを上げ,米国はトップ10入りを逃す」)の見出しで発表しました。

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7つの評価基準は 次の通りです。

1.R&D intensity:研究開発費の対GDPパーセンテージ
2. Manufacturing valueーadded:対GDP/1人当たり付加価値製造能力
3. Productivity: 15歳以上労働者当たりの GDP 及び GNIemployed person age 15+ and 3Y improvement
4. High-tech density: 国内ハイテク企業(航空宇宙・防衛,生物工学,ハードウェア,ソフトウェア,半導体,インターネット・ソフトウェア・サービス,再生可能エネルギー)の数,国内企業に対する割合,世界ハイテク企業シェア
5. Tertiary efficiency:高等教育効率性 世代ごとの大学卒業生の割合;大学卒の労働者の割合;年間の理工系卒業者の労働力に占める割合 および 大学卒業者に占める割合
6. Researcher concentration:人口100万人当たりの研究・開発に従事する専門職(博士課程学生を含む)数
7. Patent activity:人口100万当たり,および 研究開発費 100万ドル当たりの 国内有効特許申請数;実用特許権の世界に占める割合

(情報源:ブルームバーグ,国際通貨基金,世界銀行,経済協力開発機構,世界知的所有権機関,国連教育科学文化機関 など)

Rankingに添付された記事を翻訳転載します。

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指数は,研究開発費やハイテク公開企業の集中を含む7つの基準を用いて各国を評価している。

米国は9位から11位に低下した。これは主に,科学技術系の新卒業生が労働力に占める割合を含む,高等教育効率性のカテゴリで8位 落ち込んだためである。
付加価値製造業も減少した。生産性スコアの改善では失われた領域を補うことができなかった。

ワシントンD.C.の情報技術革新財団のロバート・D・アトキンソン理事長は,「この傾向が続かないという確証はない。」と述べた。
「他の国々は,R&D税制優遇措置の改善,研究のための政府資金の増強,技術商業化イニシアチブのための資金調達など,賢明で豊富な資金のイノベーション政策で対応してきた。」

シンガポールは,欧州のドイツ,スイス,フィンランドを押さえて,高等教育の効率部門でトップランクを獲得した。
シンガポール工科大学Yeo Kiat Seng教授 兼 副学長は,「シンガポールは,特にSTEM(科学,工学,技術,数学)分野に対する国民の教育に常に重点を置いてきた。」と述べた。
また,38件の特許を保有するYeo氏は,「研究開発費と技術革新に資金を提供するという確固たるコミットメントもある」と付け加えた。

Supplier Ecosystem

韓国は5年連続でグローバル・イノベーションの金メダルを獲得した。国内の時価総額で最も価値の高い企業であるサムスン電子は2000年代に,IBM社を除くすべての企業よりも多くの米国特許を取得している。
その半導体,スマートフォン,デジタルメディア機器は,日本がソニーとトヨタ自動車の両社を中心に発展したのと同様に,韓国のサプライヤーやパートナーのエコシステムを生み出した。      


中国は,科学技術系の卒業生の労働力に占める割合が高いことと,華為技術有限公司(Huawei Technologies Co.)のような革新会社による特許の数が増加したことで,2位上昇し 19位になった。

「米国,韓国,中国の共通の特徴の1つは,人々がプロセスの一環として失敗を受け入れることだ」と,アジアの証券会社グループであるCLSAタイの責任者 Prinn Panitchpakdi は述べた。
「文化がリスク回避を重視し,研究開発が純粋に費用であり投資ではない国では,イノベーションは遅れている。それがタイの考え方だ」と述べた。タイは1年前から1位順位を落とし45位になった。

Top-Tier Countries

トップ10に入っているアジア3ヶ国の1つである日本は,6位に上昇した。フランスは11位から9位に上昇し,他の5つの欧州諸国とトップクラスに入った。イスラエルはこのグループを一掃し,R&D部門で唯一 韓国より上位だった。

南アフリカとイランは 2014年以来のトップ50入りした。トルコは高等教育効率性,生産性,その他の2つのカテゴリーの改善によって,4位上昇し33位になった。

最も大きく順位を落としたのは ニュージーランドとウクライナで,それぞれ 4位落ちた。生産性指標がニュージーランドの下落に影響を与えたが,ウクライナは高等教育効率性の低さが影響した。

今年のリストの動向は,ロシアがウクライナに関係する制裁とエネルギー価格の急落によって14位転落した昨年に比べると,全般に劇的な変化はなかった。今回の指数では,1位上げて25位になった。

2018年のランキング・プロセスは,200以上の国に対して始めた。それぞれの国は,等しい重み付けされた7つのカテゴリに基づいて 0-100の尺度で評価された。
少なくとも 6つのカテゴリーのデータを報告できなかった国は除外され,リストは80ヶ国に削減された。ブルームバーグはこのうち 上位50とカテゴリー・スコアを発表した。

(転載了)
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数値データによる定量的・機械的なランキングであり,革新への取り組み姿勢,前提,環境等を重視した指数によるランキングです。
革新の結果の絶対値 あるいは 状態そのものを表わしているとは必ずしも言えないようです。

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