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2018年2月 1日 (木)

中国の潜水艦は 音が大きすぎて?

China_submarine防衛省 1月12日 発表 「本日午後,尖閣諸島北西の東シナ海海上において,第15護衛隊所属護衛艦 「おおよど」(大湊)及び第6護衛隊所属護衛艦「おおなみ」(横須賀)が,同諸島大正島の接続水域を昨日航行した潜没潜水艦が浮上,中国国旗を掲揚して航行しているところを確認しました。
 防衛省としては,これらも踏まえ,当該潜水艦が中国潜水艦であることを確認しました。

この件に関し,香港の‘South China Morning Post’が,Jan. 28,2018付けで ‘Is China’s nuclear attack submarine too easy to detect?’(「中国の攻撃型原子力潜水艦は発見され易すぎ?」の見出しの記事を掲載していました。

下記,翻訳転載します。
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中国の攻撃型原子力潜水艦が東シナ海の紛争海域近くで潜航中に日本の自衛隊に発見されたことに関し,軍事専門家は  余りに容易に発見され過ぎると述べた。

中国海軍(PLA Navy :The People's Liberation Army Navy 中国人民解放軍海軍)の110メートル 商級(Shang-class,093型)潜水艦は,海上自衛隊 護衛艦に 2日間追尾された後,1月12日に公海で浮上し,マストに中国旗を掲げた。
潜水艦は 浮上することを強制された(was forced to surface)と確信する軍事専門家がいるが,その理屈を証明するに十分な情報はないとする専門家もいる。

中国の国防部は,この事件に関する本紙の質問には答えなかった。

分っていることは,この潜水艦が,日本の尖閣諸島として知られている領土問題がある(訳者注:日本は「領土問題はない」の立場)釣魚島から24海里内の接続海域に入ったことである。

台湾と日本の南部の沖縄の間にある,日本が実効支配しているが,中国が領有主張している,小さな無人島に対する歴史的問題とその領土紛争のために,日中関係は,長い間緊張関係にある。
中国海軍の潜水艦がこの島に接近したのは初めてで,中国の主権主張を明らかにする動きとみられた。

しかし,軍事専門家によれば,水中での軌跡(trajectory)の早期および長期間の露呈は,潜水艦がそれほど静かではないことを示唆しており,日本の防衛省は,1月10日から対潜護衛艦と対潜哨戒機がこの中国潜水艦を追跡していたと述べた。

中国の攻撃型原子力潜水艦は,2006年以降,インド洋と西太平洋での任務遂行に就役している。2隻の 093型潜水艦は2000年代に建造されたもので,少なくとも2隻以上 - 改良された093A型 - は 2017年の米議会報告によると,2016年に就役した。

日本は,今回の潜水艦が旧タイプか 改良タイプかについては言及しなかったが,専門家は新しいタイプであると言う。
その潜水艦は,対艦 YJ-18巡航ミサイルの垂直発射システムを備えていると考えられており,米国のロサンゼルス級の潜水艦と同クラスと予想された - あるいは少なくともその騒音で悪名高い,旧クラスのタイプ091 漢級(Han-class)よりは,かなり静かだと考えられていた。

匿名希望の,北京に拠点を置く軍事筋は,「これは海軍にとってあまりにも恥ずかしいことだ。」と述べ,その潜水艦は 「大きすぎる騒音」のために発見されたと付け加えた。
この事件はまた,北京の軍事評論家周陳明氏によれば,米軍の技術支援を受けている日本の強力な対潜水艦能力を示している。

「今回のことが露呈したことは それほど悪いことではない。より静粛な潜水艦を建造するように中国に強く働きかけた。」 と周は述べた。 「強力な軍事国家として 中国は,自国の弱みや失敗を隠さない自信を持っているべきである。」

公海で旗を掲げた中国の攻撃型原子力潜水艦は,日本の哨戒能力をテストしていた可能性がある。

また,数ヶ月間海中に留まることができる原子力潜水艦は,通常 発見されないよう努めていることを考えると,他国の海軍の前に浮上したことも珍しいことだ。
「潜水艦が発見され,固有の音響を記録されると,それは大きな不利となる。」と北京の海軍軍事研究研究所の李 頡(Li Jie)研究員は述べた。

2004年には,今回の事件の近くの日本の領海に侵入したとして,タイプ091 漢級 原子力潜水艦が 発見された。

しかし,日本の護衛艦や 音響捜索機器ソノブイによる水中音によって哨戒機で追跡されているにも拘らず,中国の領海に戻ってくるまでは潜ったままだった。

マカオの軍事専門家アントニー・ウォン・ドン氏は,攻撃型原子力潜水艦が浮上させられた確信しており,その機能を見せたり撮影を許したことは中国海軍の「愚かさ」だと言った。

彼は又,公海で浮上していることに言及し,潜水艦が中国旗を掲げて航行して,尖閣諸島に対する主権主張しているするという狙いを却下した。「主権を主張したければ,なぜ潜水艦は島の領海に入らなかったか」とウォン氏は語った。
国旗を掲揚することは,潜水艦が公海または外国海域に浮上する場合の一般的な慣行である。

しかし,李氏は,より明確なコミュニケーションやポジショニングに対する技術的問題の必要性など,なぜ浮上したのかを説明する他の可能性があると述べた。
李氏はまた,中国の潜水艦は日本の領海に入らなかったことを指摘し,日本の自衛隊が追跡したことは 事実上国際法に違反していたと語った。

中国海軍は,米議会の報告書によると,2020年代に,より静粛になるであろう 次世代型095 を導入する前に,攻撃型原子力潜水艦の艦隊を6隻に拡大する計画だという。

(転載了)
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周辺諸国に対して高い防衛監視能力を示しました。
領土・領海保全,侵略抑止のために,自衛隊は,常に,更なる高度な機器と能力が求められます。

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