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2018年2月23日 (金)

見出しに見る「勘違い」(その352)

「韓国金剛製靴,日本リーガル社との著作権侵害訴訟で勝訴」  2019/2/7 中央日報
   ‘韓国の靴メーカー「金剛製靴」が日本製靴業界1位のリーガルコーポレーションとの法廷争いで1年間の争いの末に最近勝訴した。金剛製靴は昨年1月,不正競争防止法違反および著作権侵害に関する法違反を理由に日本のリーガルコーポレーションが提起した訴訟でソウル中央地方裁判所が先週,原告の請求棄却判決を言い渡したと2月6日,明らかにした。これに先立ち,ソウル中央地方裁判所第61民事部は昨年,日本のリーガル側が提起した「不正競争行為禁止など請求」の提訴に対して韓国金剛製靴と日本リーガルコーポレーション間の5回にわたる弁論を進めた。特に,第4回,第5回の弁論当時,裁判所は日本側に金剛製靴の登録商標が適法な権利であることを認め,残りの請求に対してはあきらめるよう強制調整を行ったことがある。 ’との報道です。
   製造・販売の差し止め,損害賠償などを求めて提訴していました。
   リーガル社は1971年に,一部商品の製造を金剛に委託。金剛は1982年に韓国で独自に商標登録し,その後、取引は解消されました。リーガル社は 「無断で登録された商標の譲渡や製造・販売の中止などを求めて金剛と交渉してきたが,解決に至らなかった」と説明しています。
  因みに,両社のREGALを比較するとー
Regal_01
左が本物(Regal Japan),右がニセモノ(金剛製靴)です。

Regal_japanKumkang

左がホンモノ(Established 1880),右がニセモノ(Since 1954)です。

オリンピック開会式での NBC解説者 ラモ氏の “Japan is a cultural, technological and economic example that has been so important to their own transformation.” の発言に騒ぐ理由が分りません。

これで リーガルが敗訴するようでは,やはり 韓国の法治国家,先進国への道は遠いようです,

因みに ネット あるいは 韓国で購入した金剛製靴のリーガルを,韓国への委託製造で作られている正規品と思って,リーガル・ショップに修理に持ち込んでも 「ニセモノ」として受け付けられないので,注意が必要です。

「【コラム】韓国も先進国になれるのか」  2018/2/9 中央日報・日本語版
   ‘平昌冬季五輪の幕が上がった。これで4大スポーツ祭典(夏季・冬季五輪,サッカーワールドカップ,世界陸上選手権大会)をすべて開催した5番目の国になった。ことし,1人当り所得3万ドルに入るのも有力だ。「30-50クラブ(所得3万ドル,人口5000万人以上)」の7番目のメンバーを予約した。経済規模世界11位,交易規模6位(昨年)も自慢の種だ。表面上,先進国の要素はあまねく備えている。
   ・・・
   韓国人自身も先進国だと感じているだろうか。大多数が首を横に振るように思う。目の高さは欧米に合っているのに至らない部分が非常に多く見えるためだ。それではどんな国が先進国なのか。豊かな生活さえすれば先進国なのか。高所得と派手な建物が多い中東産油国を先進国には分類しない。
   先進国とされる国々では共通点が見受けられる。高度化した経済力の土台の上に安定した政治制度,特権不用,公正な法執行,硬い信頼資本,配慮,強力な公権力,専門家優待,高い職業倫理と文化的素養,多様性などが挙げられる。経済力が必要条件なら政治・社会・文化的成熟は充分条件だ。結局,人が問題だ。
   ・・・
   「私たちの」「共同体」のような言語習慣の裏には「私の家族,私の味方」の利益だけ得ようとする情実主義(cronyism)が隠蔽されているようだ。教授が未成年の子息を論文共著者にする国が他にあるだろうか。住む場所とマンションの坪数で貴賎を分け,外見で他人を規定するため流行への傾倒が特に強い。
   成熟でない職業倫理は不信の源泉になる。韓国人の日本観光ブーム要因の1つが飲食店の違いだ。日本では価格帯別に期待値と水準が一致しているが,韓国では一致しないことが多い。中国の一流ホテルで便器を磨くタワシでコップを洗うことをあざ笑ったが,それが他人事ではなかった。
   ・・・
  生活していく余裕はできた韓国人に何が足りないのか。自由・権利の享受に対して責任と義務に対する熟考が浅いことを否定するのは難しい。西欧の先進国も近代の400~500年間,今の韓国のような葛藤や試行錯誤を体験した。その過程で「自分の自由」と同じくらい「他人の自由」も尊重しなければならず不信より信頼が、排斥より配慮が相互利益という事実を経験から体化したのであり、彼らが特出しているからではない。
   ・・・
  本による間接経験だけでもすべきはずだが,昨年の韓国人の読書率は59.9%に落ちた。1年間にたった1冊だけでも読んだ成人の比率だ。北欧州を羨む前に80~90%に及ぶ彼らの読書率から見習うべきではないか。本と壁を作った先進国はない。
   最近,南北単一チーム構成をめぐり 2030世代(20~30代)の怒りが噴出したように,集団・国家より個人が浮び上がったことは注目すべき現象だ。集団主義の思考に慣れ親しむ以前の世代とは違う姿に小さな希望が見える。だが「個人の誕生」までは遠い。各自自己の役割を果し,集団による抑圧と誤導を拒否するのが真の自覚だ。そのような個人の省察が蓄積された時,いつのまにか先進国になっているだろう。’
とのことです。
   (しばらくは)なれません。
   形や数字ではなく 「結局,人が問題だ。」です。
   庶民から政治家・国家まで 嘘を吐くのを何とも思わない民族性(国民性)では,先進国は はるか彼方でしょう。
   本文にもあったように,複数のソウルの(レイトは)一流ホテルに仕掛けたカメラが,清掃スタッフが便器とグラスを同じスポンジで洗うのを捉えていたそうです(どのホテルも同様)。「表面さえよければいい」,「わからなければいい」 という嘘です。
   「いつのまにか先進国になっているだろう。」はあり得ません。
   「ノーベル賞を獲りたい」と思っても獲れるものではないし,「先進国になりたい」と思ってもなれるものではありません。
   意識的な国民性の変革が必要でしょう。なったかどうかは他国が判断します。

まだ この国と,真面に付き合おうとしている日本が心配になります。

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