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2018年3月 2日 (金)

「15時17分,パリ行き」を観た。

15時17分,パリ行き』(‘The 15:17 to Paris’,2018)を 公開初日に観ました。

1517_to_paris
2015年に,アムステルダム発パリ行き タリス高速鉄道(Thalys train)車内で発生したテロ事件:「タリス銃乱射事件 (2015 Thalys train attack) と,テロリストに立ち向かった3人の若者の実話をクリント・イーストウッド製作・監督で,若者3人を本人が演じて作られた,‘biographical drama film’(伝記映画?実録映画?)です。

  • テロリストを制圧した若者は,次の米国人 3人です。
    3人は高校の同級生で,スカラトスのアフガンからの帰還を祝っての旅行中でした。

    アンソニー・サドラー(Anthony Sadler
       23歳。カリフォルニア州立大学サクラメント校の上級年学生。

    アレク・スカラトス(Alek Skarlatos
       22歳。オレゴン陸軍州特技兵(Oregon Army National Guard Specialist)。アフガニスタン駐留後の休暇中。ストーンとは元隣同士。
  • スペンサー・ストーン(Spencer Stone
       23歳。第65航空基地基地を休職中の米空軍一等空兵(Airman first class in the US Air Force)。
  • 前置き部分は省略し,事件とその後のプロットはー

    ******
    3人は 15時17分発パリ行きでアムステルダム中央駅を出発する。

    トイレの1つが異常に長い時間ロックされていることに 一人の乗客が気づくまで,列車内は全て 問題なく走っていた。ドアをノックすると,一人のテロリストが銃を乱射し,走っている列車内で乗客を襲い始める。

    1人の男が AK-47 セミ・オートマティック・ライフルを男性から奪い取る。乗客たちは席から離れ,列車の前方のキャビンに向かって脱出しよう駆け出す。
    テロリストは AK-47を奪った乗客を拳銃で撃って AK-47を奪い返す。

    遂に,テロリストはスペンサーと彼の友人達が座っている次の車両に近づく。
    スペンサーはテロリストを見た瞬間 行動を起こす。彼は,自身の唯一の希望と残っている乗客の唯一の希望は,自分がテロリストを倒すことだと判断した。

    スペンサーは,撃たれる前にテロリストを制圧しようと 死にもの狂いの突進を試みる。
    驚くべき幸運で,テロリストが引き金を引いたが弾が詰まり,スペンサーはテロリストにタックルして,傷を負いながら手から銃を払いのける。

    スペンサーの行動を見ていた アレク,アンソニー そして他の乗客は,行動に加わり,最終的にテロリストを制圧する。次の駅で乗り込んできた完全武装の警察は,列車内で スペンサーがテロリストを制圧したことを知り,彼の傷を治療し始める。

    スペンサーと彼の友人達は,その勇敢さに対して フランス共和国の英雄として認められる。

    後で,テロリストは,列車の全乗客に大混乱を招くという明らかな目的で,300発以上の銃弾で武装していたことが判明する。
    テロリストの武器のカートリッジにおける,この場面での不発や弾詰まりの確率は,1/1000 と推定され,スペンサーが撃たれる可能性は非常に高かった。

    スペンサーの無私の行為を称えるための儀式で,フランス大統領は,彼等の勇気を認め,勇敢な行為に対してフランス名誉勲章を授与した。

  • *******
  • 事件のみを描けば ほんの10分で終わる話ですが,映画は 3人が問題児だった子供の頃,その後の兵士になる過程,ヨーロッパでアレクと合流するまでのスペンサーとアンソニーのイタリア旅行などが丁寧に描かれます。

    実は監督が何を言いたかったのか,彼らの育ちと,この事件の因果関係の有無などは よく理解できませんでした。

    面白いのは 最終的にスペンサーが車内での格闘の末,テロリストを倒した(失神させた)のが柔術の絞め技だったことで,米空軍の柔術訓練のシーンがあり,スペンサーが 「ジュージュツ」と言っています。
    狭い場所での格闘,肉弾戦となれば 柔術の関節技や絞め技が有効でした。

    Photo

    上は,2015年8月24日,パリ,エリゼ宮殿における彼等への勲章授与式での報道に使われた記念写真で,映画では この4人は本人出演なので,この場面のニュース映像,オランド大統領のスピーチをそのまま使っているようです。
    勲章を授与されるにしては 3人はポロシャツという軽装ですが,事件(8月21日)の3日後で,旅行中だったので フォーマルな服装の持ち合わせがなかったのでしょう。

    左から 英国ビジネスマン クリス・ノーマン,アンソニー・サドラー,オランド 仏大統領,スペンサー・ストーン,アレク・スカラトス。

    尚,本人を演じた3人の演技は 自然で 違和感はありませんでした。

    エンドクレジットの途中で 3人の故郷 サクラメントでのパレードの映像が流れます。

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