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2018年4月 4日 (水)

「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」を観た。

映画 「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」(‘The Post’,2017)を観ました。

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日本では 単に 「サスペンス映画」ですが 英語では ‘historical political thriller film’,歴史,政治,スリラー 映画,「ワシントン・ポストの2人の,ジャーナリストの実話を映画化した社会派ドラマ,スティーヴン・スピルバーグ監督,メリル・ストリープ,トム・ハンクス出演」 とくれば 観ないわけにはいきません。

邦題は直截的で面白くありませんが,原題の‘The Post’は ‘The Washington Post’を意味します。
The Washington Post’は ワシントンD.C.の地方紙で(映画の中でも 盛んに ‘Local Paper’と言われている)で,全米での発行部数は ‘USA Today’,‘The Wall Street Journal’,‘The New York Times’,‘The Los Angeles Times’に次いで 第5位ですが,「高級紙」に分類され,読者も高学歴層が大半と言われます。

「ペンタゴン・ペーパーズ」の正式名称は “History of U.S. Decision-Making Process on Viet Nam Policy, 1945-1968 「ベトナムにおける政策決定の歴史,1945年~1968年」です。
映画は,ベトナム戦争末期の1971年を舞台に,この秘密書類のコピーを入手し,新聞に掲載するかどうかに 新聞社の,あるいは報道機関の存在価値を掛ける判断を中心に描いています。

映画の冒頭のプロットはー

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1966年のベトナムで,国務省の軍事アナリスト,ダニエル・エルズバーグは,米軍部隊の戦闘に同行し,同地の米軍前線部隊の苦しい状況を ベトナムに調査に来ていたロバート・マクナマラ国防長官に報告した。

帰国するフライト内で,マクナマラは エルズバーグの意見を理解し,ウィリアム・マコムバーに,ベトナム戦争は絶望的(hopeless)であり,泥沼状態との見解を示すが,帰国して タラップを降りた後,記者団に対して,マクナマラは,この戦争の見通しへの自信を表明した。

エルズバーグはこれを耳にし,政府の方針に幻滅するようになる。 1971年,民間軍事請負業者である 「ランド(RAND)研究所」で働いていたエルズバーグは,トルーマン政権時代まで遡って,インドシナ/ベトナム紛争に米国が数十年間関与していることを記した秘密の報告書(Pentagon Papersを秘密裏にコピーしており,この文書を ニューヨーク・タイムズの記者に漏らす。

キャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は,夫と父親の死後,ワシントン・ポストを相続し,新聞社のオーナーで発行者である責任と,社会生活とのバランスをとることに苦労していた。
更に 彼女は,新聞社の経済的安定性の強化に重要であると認識した動きである,新聞社の株式市場上場のための準備にも悩まされていた。

グラハムは経験不足から,ベン・ブラッドリー編集長(editor-in-chief)や 役員のアーサー・パーソンズなど,彼女のために助言し,働く,積極的な男性によって しばしば発言を封じられていた。

ブラッドリーは,ニューヨーク・タイムズのスクープ記事に対抗しようとするがうまくいかない。一方,グラハムは,長年の友人であるマクナマラから,タイムズ紙による暴露報道の対象となることを打ち明けられる。
この記事は,政府の長年にわたる,アメリカ国民への欺瞞の暴露だった。しかし,この記事のタイムズ紙による連載は,裁判所の差し止め命令によって停止させられていた。

この停止期間中に ワシントン・ポストは ・・・・ 。

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好みのアクション映画ではありませんが,緊迫した場面が続いて面白く観ました。
ラストに ウォーターゲート事件発覚の端緒が映されます。
それにしても この時代,皆さん 煙草の喫い方がすごいですね,どこでも,いつでも喫っています。喫煙者にとってはいい(?)時代でした。

ストーリーとは関係ありませんが,映画の途中,「え!地震?」と思われる揺れを感じました。しかし,それが何度か続いたので おそらく ・・・ と思い,観終わって確認すると シアター5の隣のシアター6が 「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」を ‘MX4D’で上映中でした。
おそらく 「広島バルト11」の建物構造自体が ‘MX4D’を考慮した防振設計がされてないので振動が隣のスクリーンの座席に伝わるようです。但し,考慮したとしても 効果を出すのは かなり難しいでしょうが ・・・。

30年ほど前,映画館ではなく 遊園地に 数分間の映像と座席の動きを連動させた 「モーション・シアター」が設置され,私は 「ハウステンボス」の前身 「長崎オランダ村」と,おそらく 「ディズニーランド」で経験しました。テーマパークの大流行で 広島県呉市にできた 「呉ポートピアランド」(現 呉ポートピアパーク」)に設置された 船を模した浮体内に「モーション・シアター」がありました。この「モーション・シアター」で問題があり,「最大の能力(油圧)で稼働させると 浮体内にあるレストランのテーブルが揺れる,何とかならないか」 とのことで,私は相談を受けたことがありました。

もし,関係ない場所に影響が出る場合,予め伝えておくべきでしょう。隣に座っていた家人は席を立って外に出て 地震かどうか確認しようとしました。

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