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2018年4月27日 (金)

世界のリーダーとしての米国の凋落。

Front_page_2Gallup’が “Rating World Leaders: 2018 / The U.S. vs. Germany, China and Russia”  「2018年 世界のリーダー評価/ 合衆国 対 ドイツ,中国,ロシア」と題する報告書を出していました。

この1年間の,トランプ大統領就任後の米国の世界のリーダーとしての凋落ぶりが顕著です。

その前書きで次のように述べています。

(翻訳転載)
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Do you approve or disapprove of the job performance of the leadership of the United States?
「米国のリーダーシップとしての役割遂行(job performance)を認めますか,否定しますか?」

ギャラップは,ハリー・トルーマン大統領からドナルド・トランプ大統領まで,70年以上にわたりアメリカ人にこの質問をしてきた。 大統領の支持率として知られているこの判定基準は,現代政治のゴールド・スタンダードとなっている。
10年以上前,我々は この質問を世界的に実施することにした。今,我々は,米国のリーダーシップについて どのように感じているのか全世界に尋ねている。これまで,130ヶ国以上の国々に,ジョージ・W・ブッシュ大統領,バラク・オバマ大統領,現在トランプ大統領に対する意見を表明する機会を世界中に与えてきた。

我々はまた, ドイツ,中国,ロシアをはじめとするいくつかの世界の主要大国のリーダーシップについて世界に尋ねた。
今年はトレンドが大きく変化した。 米国のリーダーシップの役割遂行承認率は平均して世界の30%にとどまり,2016年の48%から低下している。実際,米国のリーダーシップを否定する人が増えている。

この歴史的な低水準は,米国のリーダーシップ支持率を中国と同等とし,否定の新しい基準が設定された。
我々は,かつて同じような数字を見たことがある。ブッシュ政権の最後の2年間で,米国のリーダーシップの支持率は30%半ばから中位であり,当時の中国の値に近い。

オバマ大統領が就任した後,ドイツとほぼ同率だった時期を除いて,米国のリーダーシップの支持率は15%上昇し,ドイツ、中国、ロシアよりも高い評価を得た。
米国の数字は,オバマ大統領時代のほぼ半ば頃に一旦落ちたが,その後 上昇に転じ,彼は就任時と同様の格付けで2期を終えた。

の報告書 「世界指導者格付け」は,世界が 米国のリーダーシップについてどのように感じているのか,そして,その格付けが世界の他大国とどのように比較されているかを定量化する。

リーダーに対する次の質問は,このことが重要かどうかということである。世界的な思想家のジョセフ・ナイ氏は,ソフトパワーが重要であると主張する。
軍事的,経済的な力とは異なるこの種の力は,国がしなければならないではなく,そうしたいと思うから行動できるようにする能力である。
ダートマス(Dartmouth)とオーストラリア国立大学(Australian National University)の学者による定量的な報告書によると,「米国の外交政策に関する世論は,米国内への政策に影響を及ぼしている」としている。

もう一つの議論は,人々が何を考えているかは問題ではなく,問題はそれが正しいかどうかについてである。

我々の組織の創設者,ジョージ・ギャラップは同意するだろう。彼は偉大な指導者は 「世論調査に従う」のではなく,正しいことをしたと言ったことは よく知られている。しかし,彼はまた,偉大な指導者は,いつも人々が何を考えているかを知っていると言った。

世界中の人々が,米国のリーダーシップに関して どう思っているのか,それが他のグローバル・リーダーと比べてどうなのかを疑問に思っているならば,この報告書だけを見ればいい。
ジョン・クリフトン(Jon Clifton,Global Managing Partner, Gallup

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下に 報告書の内容を示します。

下図は,米国,ドイツ,中国,ロシアのリーダーシップに対する世界の承認率の2007年から2017年までの推移を示します。米国の2016年から2017年への承認率の急落(48% から 30%)が分ります。

In_global_leaders
次に,全世界 および 各地域(アフリカ,南北アメリカ,アジア,ヨーロッパ)による 米国のリーダーシップの承認と否定の年度による推移を示します。

Global_us_leadership_approval
In_africaIn_americas






In_asiaIn_europe






2017年に米国のリーダーシップの肯定と否定が逆転してないのは アフリカ地域のみで,他の地域は逆転しており,特に 南北アメリカでの逆転幅が大きくなっています。

下表は 各地域(アフリカ,南北アメリカ,アジア,ヨーロッパ)毎の 「ドイツ」,「中国」,「米国」,「ロシア」のリーダーシップを肯定するか,否定するかの割合を示しています。

Approval_by_africaApproval_by_americas









Approval_by_asiaApproval_by_europe




ドイツのリーダーシップを肯定する割合が,アフリカ地域を除く地域で1位,全地域で中国のリーダーシップを肯定する割合が2位です。

トランプ大統領の米国の凋落は止むを得ないにしても,中国の躍進には驚きます。
経済力は世界のリーダーシップと直接的には無関係と思いますが,南シナ海での国際法を無視した理不尽で横暴な活動がありながらも 世界が中国のリーダーシップを認める傾向がある状況は如何なものでしょう。
おそらく 領土問題に無関係な地域では 中国の振る舞いに関する報道がされてないのでしょう。
それでも 人権問題の報道はあると思いますが,この結果は ・・・ 。
人権,言論の自由を認めない国を世界のリーダーと認めてはまずいでしょう。

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