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2018年6月13日 (水)

Global Peace Index 2018

Cover_page6月1日に ‘INSTITUTE FOR ECONOMICS & PEACE’(経済・平和研究所,英国,本部・オーストラリア)が ‘GLOBAL PEACE INDEX 2018 ’を発表しました。

世界163ヵ国・地域の平和度を指数(GPI)で表わして ランキング付けしており,その結果,世界は去年と比べて 0.27%,より平和が悪化した結果になっています。

‘概説’として 次のように書いています。(拙訳御免)

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これは,世界平和指数(GPI)の第12版であり,平和の程度に応じて,163の独立国家および地域をランク付けしている。

IEPInstitute for Economic and Peace)が作ったGPIは,世界平和のための世界的な指標である。
このレポートは,平和の動向,その経済的価値,平和な社会発展に関する最新のデータ駆動型分析(data-driven analysis)を提供する。
GPIは,世界の人口の99.7%をカバーしており,信頼できる情報源からの 23の質的および量的指標を使用しており,3つのテーマ別ドメインを使用して平和の状態を測定する : 進行中の国内および国際紛争の程度; 軍事化の度合いなどが挙げられる。

2018年のGPIの結果は,昨年の世界的な平和レベルが 0.27%悪化し,4年連続で悪化が続いている。
92ヶ国が悪化し,71ヶ国が改善している。 2018年のGPIは,過去10年間に現れた緊張,紛争,危機が未解決のまま残っている世界,特に中東では平和な状態が徐々に持続して落ち着く世界を示しています。
平和の衰退の傾向の下,世界の9つの地域のうち6地域が昨年悪化した。

欧州,北米,アジア太平洋,南米の,4つの最も平和な地域は,全て悪化を記録した,主に投獄率とテロの影響の増加により,安全保障分野の低下が影響し,南米において最大の悪化を記録した。

アイスランドは 2008年以来 世界一の平和な国の地位を保っている。
ニュージーランド,オーストリア,ポルトガル,デンマークも最も平和な国 上位5位内にいる。
シリアは 世界で最も平和ではない国として 過去5年間不動である。
アフガニスタン,南スーダン,イラク,ソマリアが残りの平和ではない国を構成している。

世界で最も平和な地域であるヨーロッパは,3年連続で悪化を記録している。

3つのGPIドメインと11の指標のすべてにおいて,特に内部紛争の強さと近隣諸国との関係が悪化した。

インデックスの歴史の中で初めて,西欧諸国は 5つの最大の悪化のうちの1つを経験したー スペインは内部政治的緊張とテロの影響の増加のためにランキング10位から30位に下げた。
平和度の10年の傾向は,世界の平和度が2008年以来 2.38%低下し,85ヶ国のGPIが悪化を記録し,75ヶ国が改善したことを示している。

過去11年間で 8つの指標が悪化し,2014年の平和度の改善が最後になった。世界で最も平和な地域であるヨーロッパでは,2008年以来 61%の国が悪化している。

2017年の世界経済への暴力の影響は,購買力平価(PPP:Purchasing Power Parity)で14.76兆ドルだった。
この数字は,世界の経済活動(世界総生産:Gross World Product)の12.4%,あるいは全人口の1人当たり 1,988ドルに相当する。
紛争による経済的影響の増加と 内需保証支出の増加により,暴力による経済的影響は 2017年に 2% 増加し,中国,ロシア,南アフリカで最大の増加となった。
2012年以来,暴力による経済的影響は,シリア戦争の開始とアラブ春の余波での暴力の増加に対応して,16% 増加した。
2018年の世界平和指数 GPI は,平和度が,マクロ経済のパフォーマンスに大きな影響を与えていることを独自に明らかにしている。
過去70年の間に,平和のレベルが低い国と比較して,平和な国では1人当たりの成長率が3倍になっている。
その差は平和度の変化を見るとさらに強くなり,悪化した国と比較して 平和を改善した国では,過去10年間で一人当たりGDPの伸び率が7倍になったという報告がある。

平和度(Peacefulness)は,多くのマクロ経済変数における強い業績とも相関している。
インフレ率のように,金利は,非常に平和な国ではより低く,より安定している。
外国直接投資は,非常に平和な国では2倍以上に高い。 総じて,最も平和的でない国が平和な国と同じ割合で成長していれば,世界経済は約14兆ドルも拡大するだろう。

積極的平和(Positive Peace)は2005年から2013年の間で,平均で1.85% 改善したが,過去3年間は停滞している。
他の大部分の要素(Pillars)の改善にもかかわらず,2005年以降,欧州および北米ではその他者の権利の受容(Acceptance of the Rights of Others) が悪化している。

多くの要素で最も深刻な悪化を経験した地域は,中東と北アフリカ(MENA:Middle East and North Africa )であり,南米が続いている。
汚職の少なさ,他者の権利の受入れ,正しく機能している(Well-Functioning)政府は,内部平和の最大の悪化の前に悪化が見られる重要な要素である。

マクロ経済と平和の関係についてのさらなる証拠として,積極的平和の改善は強い国内通貨と関連している。 積極的平和の1% の増加は,非OECD諸国の国内通貨の 0.9%の上昇に関連している。

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結果を次に示します。

Map_01Map_02

Gpi_ranking
上表は 上位 84ヶ国のランキングと GPIスコアを示しています。
スコアは 最善(平和)が 1.0,最悪が 5.0です。日本は 9位です。
Japan_rank_and_score
上表は,日本の 2008年からの ランキングとスコアを示します。

下表は,日本のGPI の基になる23項目,それぞれの評価(1~5)を示しています。

評価項目のスコアが 2.0 以上(良くない)の項目は下記の通り( (  )内は 2017年)で,去年と大きな変化はありません。

Security officer & police : 2.0 (2.0)
(警備員および警官)

Violent demonstrations : 2.0 (2.0)
(暴力的表示)

Terrorism impact: 2.5 (2.2)
(テロリズム影響)

Nuclear and heavy weapons : 2.7 (2.7)
(核兵器及び重兵器)

Neighbouring countries relations : 3.0 (3.0)
(隣国との関係)

Gpi_indicator_01Gpi_indicator_02

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