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2018年6月15日 (金)

シンガポール警察には 「グルカ兵」部隊がある。

米朝首脳会談が開催されたシンガポールの,事前の警備状況を伝えるTV報道で 「会談が行われるカペラ・ホテルの周辺を 『グルカ兵』 が警備しています。」と 軽く,あたかも ほとんどの視聴者が皆,常識として 『グルカ兵』 を知っているかのような説明をしました。
『グルカ兵』と聞いて それが何者か分る人は限られており,若い人や女性は,ほとんど初めて聞く名前だと思います。(「グルカ」の鞄を知っていても ・・・。 但し,グルカ兵のグルカは “Gurkha”,バッグのグルカは “Ghurka”。 )

私が 「グルカ兵」を最後に聞いた,あるいは口にした,あるいは 読んだのは,いつだったのか覚えてないくらい昔のことで,知っていることは せいぜい 「『グルカ兵』は ネパール山岳民族出身の勇猛果敢な兵士で,英国軍がネパールに侵攻したときに戦い,その後 一時 英国軍内に配属されていて,第二次世界大戦中は日本軍と交戦したことがある」 程度で,その 『グルカ兵』が,何故 シンガポールにいるのだろうか,英国との関係だろうか,と この報道を聞いて不思議に思いました。

海外でも あまり知られてないようで,海外のネット・メディアでは,例えば 次のような見出しで伝えていました。

Fearsome Nepalese police offer security for Trump-Kim summit  by FOX NEWS
「恐るべきネパール警察が,トランプ - 金 首脳会談の安全を保証」

Elite Gurkhas from Nepal deployed to secure Trump-Kim summit  by The Washington Post
「ネパールの,選ばれたグルカ兵が トランプ - 金 首脳会談の警備に配置」

Why Singapore turned to the Gurkhas to protect Trump-Kim summit  by The Telegraph
「何故 シンガポールは トランプ - 金 首脳会談の警備にグルカ兵を配備したか?」

Who are the Gurkhas? Here's what you need to know about the “bravest of the brave”  by ABC News
「グルカ兵とは誰か? 『勇者の中の勇者』について 知るべきこと」

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英文 Wikipedia で “Gurkha” を読んでみましょう。(「前書き」部分のみ)

ネパール語による呼称ゴルカリ(Gorkhali (Nepali: गोरखाली))に基づく グルカGurkhas)または ゴルカGorkhas)は,英国軍,ネパール陸軍,インド陸軍,シンガポール・グルカ分遣隊(Gurkha Contingent Singapore),ブルネイ・グルカ予備軍(Gurkha Reserve Unit Brunei),国連平和維持軍(UN Peace Keeping) そして 世界各地の戦争区域に採用されているネパール国籍の兵士である。。

歴史的には,グルカ(Gurkha)と グルカリ(Gorkhali)という言葉は,ネパール王国が,君主プリトビ・ナラヤン・シャハ(Prithivi Narayan Shah)の下で拡大した,丘の国家 ゴルカ朝(Gorkha Kingdom)に由来する「ネパール」(Nepali)と同義だった。

この名前は,ゴルカに歴史的な神社がある,中世のヒンズー教の国の戦士・聖者(warrior-saint) グル・ゴラカナス(Guru Gorakhnath) に遡ることがでる。

・・・

民族的には,グルン,カス,タクリ および マガールは,主にゴルカ朝を統一し,英国の侵略と戦ったゴルカ部族だった。

今日,ゴルカ(Gorkha)の兵士は,ほとんどが グルン(Gurung),マガール(Magar),キラント・ライ(Kirant Rai),リンブー(Limbu),チェトリ(Kshetri),タクリ(Thakuri),スヌワル(Sunuwar),クマオン(Kumaon),ガーワル(Garhwal)の各民族に属する。

現在,ネパール,英国,インドの軍隊にはグルカ兵の部隊がある。

「グルカ兵」は 傭兵に関するジュネーブ条約第一議定書第47条の多くの要件を満たしているものの,フランス外人部隊と同様に 47条(e)及び(f)の規定からは免除されている。

グルカ兵は,前方が湾曲しているネパール独特のナイフであるククリで有名で,恐れを知らない戦闘時の勇気(military prowess)でよく知られている。

元インド陸軍参謀総長のサム・マネショウは,「『死ぬことを恐れない』 と言う男がいたら,彼は嘘をついているか,グルカだ」 と述べている。

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結局のところ,現在は,国が認めた傭兵部隊として 「グルカ兵(部隊)」が世界各地に派遣され,ネパールにとっては大きな外貨収入なのでしょう。

「シンガポール・グルカ分遣隊(Gurkha Contingent Singapore)」は,おそらくシンガポール警察が雇っていて,警察組織の一部として活動していると考えます。

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