西日本豪雨,呉市に降った雨は ・・・ 。
各地に大きな被害を出した西日本豪雨で,最多の死者数を出した広島県,その中でも最も多い死者数を出した呉市に,その日 どのくらいの雨が降ったのか 気象庁のデータを調べてみました。
このデータから 7月6日 0時から 7月7日24時までの2日間の,呉市の1時間毎雨量をグラフで示したのが下図で,7月6日 0時からの累積(積算?)雨量のグラフも共に示します。
観測所は 右図に示す 海岸近くの「宝町」です。
(詳細位置を見ようと 右図を拡大していくと 海上になってしまったので 厳密ではない。)
1時間降雨量が 50mm を超えたのが 2回,6日の 19~20時(51.5mm) と 7日の 04~05時(50.5mm)です。
気象庁による 広島県への「大雨特別警報」は 19時40分,1時間に50mm降った時間帯に発令されました。
その1時間25分後の21時5分に 呉市から 「緊急避難指示」が市内全域に対して発令されています。
不思議なことに,呉市内,ほぼ中心部の鉄筋コンクリートの集合住宅に住んでいる私は,この 19時~20時の 50mm/hr の豪雨に気付かず,19時40分の「大雨特別警報」で窓を開けても 「今まで経験したことのない豪雨」とまでは感じませんでした。
左図の,呉市中心部を流れる 二河川の水位の変化を見ると,6日 21時 と 7日6時にピークがあり,1時間に 50mm降った時間帯の 1時間後に発生していることが分りました。
気象庁のデータによると,呉市の7月1ヶ月の降雨量の平年値(1981年~2010年の 30年間平均値)は 227.7mm です。
6日0時からの 積算雨量は 7日4時で 260mm に達し,1ヶ月の平年値を越えました。
6日と7日 2日間の降雨量は 369mmで 7月1ヶ月分平年値の 1.6倍に達しました。
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