朝日新聞に 原尞さんが書いていた。
8月5日,朝日新聞の土曜版 ‘be’の 「作家の口福」に 原 尞さんが 「レコードと映画と本と」のタイトルで書いていました。
文学部美術史科卒業にして元ジャズ・ピアニスト,14年ぶりの私立探偵・沢崎シリーズ 「それまでの明日」,デビュー以来 30年間で 5作目の長編小説を 今春発行した直木賞作家の 「口の幸福」とは何かと読んでみました。
「若い頃,『聴きたいレコード』と 『観たい映画』と 『読みたい本』があって今日に至り,『聴けなかったレコード』,『観られなかった映画』,『読めなかった本』は ただの一つもない。」 と書き,口の幸福は 20代半ばに ドストエフスキーの 「悪霊」を 4日間寝る間も惜しんで読んだとき,外出するのも面倒で食べ続けた 「あんぱん」と 「牛乳」と書いていました。
酒は嫌い,食べ物も空腹を満たせばよい,ということのようです。
そう言えば,ハードボイルド小説にありがちな,拘りの酒も美食も,私立探偵 沢崎には無縁です。
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