素材名が品物名に ・・・
最近,鼻孔にプラスティックのストローが突き刺さった海亀が見つかり,そのストローを引き抜くシーンがTVで紹介されると共に,プラスティックによる海洋汚染がクローズ・アップされています。
「スターバックス」や 「ガスト」は 2020年までに プラスティック・ストローの廃止を表明しました。
海洋汚染のプラスティックに占めるストローの割合は どのくらいで,その効果は? と思わないことはありませんが,方向としてはよいことでしょう。
ストローの材質を紙にする案もあるようです。
しかし,ストローを本物のストロー(‘straw’,麦わら)に戻す,なんて話は経済的に成立しないでしょうからありません。
団塊世代の私の小学校低学年(1950年代後半)までは ストローは 文字通りストロー(麦わら)しかありませんでした。そのころまで,日本では 稲の裏作として麦が作られていたので,製品にするのは手間でしょうが 材料は豊富にあったということでしょう。
このストローのように 元々の材質名が,材質の変更有無を問わず,品物名などになっているものにどんなものがあるのか 挙げてみました。(日本語に限らず 英語でー)
〇銅 “copper” ・銅貨
・<俗>警官(制服のボタン 又は バッジが銅製)→ “cop”
→ ・・・ と一般に言われているが,これは誤り。
*‘In British English, the term cop is recorded (Shorter Oxford Dictionary) in the sense of 'to capture' from 1704, derived from the Latin capere via the Old French caper.’
ー と英文 Wikipedia にあり,元々は “cop” に 「捕らえる」の意味がある,としています。
〇ガラス “glass” ・グラス (材質を問わず - 例えば 「錫のグラス」)
・(複数で)眼鏡
・<俗>バスケット・ボールの バック・ボード
〇紙 “paper” ・新聞
・書類
・研究論文
・<俗>無料入場券
〇木材 “wood” ・ゴルフクラブ
・酒樽
〇鉄 “iron” ・ゴルフクラブ
・アイロン
・手枷,足枷
・<俗>お金
〇一匹分の羊毛 “fleece” ・フリース(合成繊維)
〇錫 “tin” ・(英)缶 (=(米) “can”)
〇粘板岩 “slate” ・過去の記録
〇大理石 “marble” ・おはじき,ビー玉
〇絹 “silk” ・(英)弁護士(絹製の法服着用から)
思いつくまま,挙げてみました。
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