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2018年9月 2日 (日)

国連人種差別撤廃委員会の,筋違いの勧告とは?

「日本政府は8月30日,国連の 『人種差別撤廃委員会』(CERD : Committee on the Elimination of Racial Discrimination)が同日発表した日本に対する報告書で慰安婦問題の 『恒久的な解決』 を勧告したことに対し,『国連人権高等弁務官事務所』(OHCHR :Office of the High Commissioner for Human Rights )に『遺憾の意』 を申し入れた。」と報じられました。

菅官房長官は 31日午前の記者会見で,この勧告に対して 「日本政府の説明内容を十分踏まえておらず極めて遺憾だ」として国連側に申し入れを行った経緯を明らかにしました。
申し入れにおいては 「慰安婦問題は人種差別撤廃条約の適用対象外で,条約の実施状況にかかる審査で取り上げるのは適切ではないと指摘し,事実関係や政府の取り組みについてしかるべき説明をした。」と強調したそうです。

委員会の本来の目的から逸脱した勧告など無視,あるいは 米国のように退会してもいいのですが,取りあえず 大人の対応です。

さて,どのような勧告なのか 原文を探してみました。

国連人権高等弁務官事務所ホームページの‘HUMAN RIGHTS BY COUNTRY’,Japan → ‘Japan and UN Treaty Bodies’ → ‘Committee on the Elimination of Racial Discrimination’で見つかりました。                                                                         

HeaderConcluding observations on the combined tenth and eleventh periodic reports of Japan” のタイトルの左のHeader の文書です。

この報告書は 全48項 に亘って書かれており,その 27,28項に “Comfort Women” がありました。

拙訳と共に,転載します。

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“Comfort Women”

27. While noting information provided by the State party on the efforts to resolve the issue of “comfort women,” including the recent agreement with the Republic of Korea in 2015, the Committee is concerned at reports that these efforts do not take a fully victim-centred approach, that the surviving “comfort women” were not adequately consulted and that this solution did not provide unequivocal responsibility for the human rights violations committed against these women by the military before and during WWII.

委員会は,2015年の韓国との最近の合意を含む,「慰安婦」問題の解決努力について締約国から提供された情報に留意しつつ,これらの努力が完全には被害者中心のアプローチではなく,生存している「慰安婦」とは十分に相談されておらず,この解決策は第二次世界大戦の前と最中に 軍によってこれらの女性に対して犯された人権侵害に対して明確な責任が果たされてないという報告に関心を持った。

The Committee is also concerned by statements of some public officials minimizing the responsibility of the Government in respect to “comfort women” and their potential negative impact on survivors.
委員会は,「慰安婦」とその生存者への潜在的なマイナス影響に対する責任を最小化しようとする官僚の声明に関しても懸念している。

28. The Committee recommends that the State party ensure a lasting solution to the issue of “comfort women” with a victim-centred approach, inclusive of “comfort women” of all nationalities, accepting responsibility for its role in the violation of the human rights of these women.
委員会は,締約国が,すべての国籍の「慰安婦」を含む被害者中心のアプローチをもって「慰安婦」の問題に対する永続的な解決策を明確にし,これら女性の人権侵害における役割への責任を受け入れることを勧告する。

The Committee requests detailed information in its next periodic report on efforts to achieve resolution of the issue of “comfort women”, including adequate measures to surviving “comfort women” and their families.
委員会は,「慰安婦」とその家族が生存するための適切な措置を含む,「慰安婦」問題の解決を達成する努力に関する次回定期報告書への詳細な情報を要請する。

(転載了)
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二国間で非可逆的,かつ 最終的に解決した問題を,その一方の国(韓国の委員・鄭鎮星 ソウル大教授)の情報のみを盲信し,その設置目的に該当しない国連組織が 何の調査もなく 取り上げ,蒸し返すという,異常な勧告なので,ほどほどに相手にするのがよろしいでしょう。あまりに しつこく,理不尽ならば 脱会を視野に入れるのもいいでしょう。
毅然とした対応を継続しましょう。
それにしても この勧告が国連によりオーソライズされた事実として流布するのは苦々しい限りです。

これは 国際捕鯨取締条約に基づいて鯨資源の保存及び捕鯨産業の秩序ある発展を図ることを目的として設立された国際捕鯨委員会(IWC)に,捕鯨をやる意志のない,あるいは,捕鯨(産業)に反対の国が加盟して 捕鯨止めさせようとしているのと同じで,設立の目的と違う活動に踏み込んでいるので,それが是正されなければ,脱退を考慮することは当然です。

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