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2018年9月 3日 (月)

“The No.1 Sack Suit” とは ・・・ 。

アメリカン・ファッションに対してそれなりの知識のある人なら 馴染みがあると思える,しかし,世の中で ほとんど聞いたり,見たりすることのない  “The No.1 Sack Suit” に関する記事が,Brooks Brothers の英文ホームページの ‘Magazine’にありました。

拙訳と共に 転載します。
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The Number One line remains…a whole philosophy of dress”
"ナンバーワンのラインは残っている ・・・.服装の全体にわたる哲学"
The New Yorker, May 7, 1938

History is said to be written by the victors. It could be argued this applies to fashion history, as well.
歴史は勝者によって書かれたと言われる。 これは,ファッション・ヒストリーにも当てはまると言える。

While some pieces have been relegated to permanent obscurity (we’re looking at you, leisure suits and acid-wash jeans), others have endured and exist in the rarefied air of “the classics.” Enter the Number One Sack Suit.
いくつかの製品は永遠の曖昧さ(我々はあなた方,レジャー・スーツ,酸洗いのジーンズを見ている)に追いやられているが,「クラシック」の高尚な空気に耐えて存在し続けているものもある。“No.1 Sack Suit” を見てみよう。

No1_sack_suit
The dawn of the twentieth century ushered in a new era of menswear. Gone were the tailcoats and ostentation of previous eras.
20世紀の夜明けはメンズウェアの新しい時代を導き入れた。 テール・コートと前時代の大仰さは消えた。

In their place, the No. 1 Sack Suit was introduced, characterized by a natural shoulder, soft-front construction and straight-leg trousers.
それらの代わりに,ナチュラル・ショルダー,ソフト・フロント構造,ストレート・レッグ・パンツを特徴とする “No.1 Sack Suit” が発表された。

With clean lines and quietly precise tailoring, it was—and remains—the distillation of polished refinement.
無駄のないラインと地味で正確な仕立てで,洗練された上品さの抽出であり,残った。

But prior to this, such unstructured tailoring was thought to be unrefined. Brooks brought the look into respectability, legitimizing what was initially a trend.
しかし,これに先立って,このような構造化されていない仕立ては,洗練されていないと考えられていた。 ブルックスは,その外観を当初のトレンドだったものを正当化して,見かけを上品にした。

This sophisticated suit carried the Brooks Brothers man from the turn of the twentieth century into the jazz clubs of the Roaring Twenties, through the dark days of the Great Depression, on to college campuses in booming postwar America and forward to the present day.
この洗練されたスーツは,Brooks Brothersの男を,20世紀に入ってから,狂騒の20年代のジャズクラブに,大恐慌の暗い日々を経て,好景気の戦後アメリカの大学キャンパスに,更に現在にもたらした。

It’s changed little since its introduction more than a hundred years ago, and although imitated by others, few manage to capture the distinctive natural shoulders, rolled lapels and undarted drape of the Brooks Brothers original.
100年以上前に発表されて以来 ほとんど変わっておらず,他のメーカーに模倣されることがあったが,Brooks Brothers オリジナルの独特の 「ナチュラル・ショルダー(肩パッド無し/あるいは最少)」,「ロールド・ラペル(ロール襟)」,「アンダーティッド・ドレープ(胸ぐせ無し)」を正しく再現されることはほとんどなかった。

(転載了)
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私の場合,学生時代後半,そして就職後,‘Others imitated’に該当すると思える ‘KENT(VAN Jacket)’,‘J PRESS’,‘New Yorker’と経由して,1980年代半ば(おそらく 「広島そごう」に出店),‘Brooks Brothers’に辿り着きました。


服装における ‘unstructured tailoring を何と訳すか 分りません。
最近,裏地・芯地・肩パットのない,シャツのような上着を 「アンコン・ジャケット」と言うようで,この日本語訳も 「非構築的上着」とすると,かなり違和感があります。
この「アンコン」は ‘unconstructed’の略で “unstructured” とほぼ同義になるのでしょうか?

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